知ってる?衣服ロス〜守ろう私たちの惑星〜
 

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「衣服ロス」とはそもそも何なのか、知らない方もいらっしゃると思います。
知ってる!という方も知らない…という方も、これを読めば、衣服ロスの知識が沢山増えますよ!!
衣服ロスって何 ?

衣服ロスとは、衣服生産者の過剰生産や納期の遅れ、注文キャンセルなど様々な理由によって、
まだ使用することができるにもかかわらず廃棄される衣服のことを言います。
同じような意味を含む言葉として、ファッションロス、衣料廃棄ロスなどもあります。
これにより、様々な環境問題や経済的損失につながっています。
実は現在注目されている食品ロスよりも深刻と言われているほどです。
しかし、現在「衣服ロス」はそれほど社会に浸透していません。
このサイトを読んで、衣服ロスへの理解を深めていきましょう!

ひとくちメモ

平成28年度の食品ロスの量は、約643万トン。
近年は新型コロナウイルスの影響により、食品ロスの量が増加している。



衣服ロスの現状
さて、みんなは1年で何枚の服を買い、何枚手放しているかの?


ええ…。そんなの考えたことないかも。


実はな、日本人1人当たりの年間平均の衣服の消費・利用状況として、
購入枚数が約18枚、手放す枚数が約12枚、1年間で1回も着用されない枚数がなんと、
約25枚となっているのじゃ。


手放す枚数よりも購入する枚数の方が多くなってるんだ…!


ていうか、1回も着ていない服多すぎない?


そうなんじゃよ。
では、それらの原因をもっと詳しくみていこうかの。


一回も着用したことがない衣服が25枚と多い原因としては、
ワンクリックで手軽に買うことの出来るネットショッピングによる 購入で、実際に届いたのをみるとサイズが合わなかったり、思っていたのと違ったりして、着るのをあきらめてしまうなどがあげられます。


また、服を手放す手段は大きく分けて3つあります。
1つ目は古着として販売・譲渡・寄付すること。これは全体の14%を占めています。
2つ目は資源として、または地域や店頭で回収してもらうこと。これは全体の18%を占めています。
3つ目は、可燃ごみや不燃ごみとして廃棄すること。これは全体の68%を占めています。
このように廃棄される衣服は日本だけで,年間約29億着の衣服が供給されている中、年間15億着以上の衣服が売れ残り、 そのうちの廃棄量は年間約100万トンに上ると言われています。


100万トンと莫大な数字を言われても、全く想像がつきませんよね。
そこで、私たちの身近なものにたとえてみました!
100万トンとは、

・東京タワー250本分(東京タワー1本当たり4000トン)
・東京スカイツリー25本分(東京スカイツリー1本あたり40000トン)
・タイタニック号20隻分(タイタニック号は約5万トン)

驚きの数字ですね。
これだけの重さの衣服が、毎年廃棄されてしまうのです。
衣服ロスに対する考えが変わっていきましたか?



衣服ロス対策の逆影響

これまでの説明で、衣服ロスがとても大きな問題となっていることが分かりましたね。

こうした現状を踏まえ、日本だけでなくアメリカなどの様々な国が、衣服のリサイクルボックスを設置し、不要になった服の回収に努めています。そして回収された衣服の大半は、発展途上国に送られ、現地の貧しい方々の役に立ちます。

一方で最近の報道で知ったことは、発展途上国地域に送られる衣服の量が多すぎることで逆に衣服が余ってしまい、残念ながら着ないまま廃棄されている状況です。その中には気温が高い国にコートが送られたり、体格の違いから必要なサイズが揃ってなかったりと供給する側の都合で送ったため地域のニーズに合わないといった問題も生じているようです。

しかし、だからといってリサイクルボックスへの衣服回収に協力しないでいいというわけではありません。私たちが捨てるはずだった衣服が発展途上国で再び、誰かの大切な衣服となり、役に立っているのです。どうしたら効率よく送ることができるかを今後しっかり構築すべきだと思います。
リサイクルボックスの活動は、衣服ロスを完全にゼロにすることはできませんが、衣服ロス削減に向けた一歩を踏み出すことができます。たとえ小さなことでも、協力することが大切ですよ。





〜回収後の古着の行方の例〜
                                   資料をもとにメンバーが作成


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