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アパレル業界の衣服ロス
ここでは、アパレル企業から出る廃棄についてみていきます。
衣服ロスへの関心が高まったきっかけの一つは、2018年7月に発売された、
イギリスの高級ブランド「バーバリー」の決算報告です。
そこでは、バーバリーが3700ドル相当(約42億円)の売れ残り商品を
ブランド保護のために焼却処分していたことが明らかになりました。
これについて、環境保護団体や、BBCをはじめとする欧米のメディアが強く非難しました。
その2か月後、バーバリーは焼却処分を中止することを発表しました。
社会全体としてエコロジーやリサイクルが推進されている中、なぜアパレル業界では大量の衣類が廃棄されるのでしょうか。
その原因として、
メーカーが過剰に在庫を抱えてしまっている問題があげられます。
衣類は、「繊維→染色→織布→縫製」という工程を経ています。
これらの工程ごとに、仕入れや生産の最小単位が設定されているのですが、
その最小単位というのは必ずしも消費者や小売店が求める単位ではなく、
基本的には小売店が望む単位よりも大きめに設定されています。
お店では、
より多くの服を売るために過剰に作って在庫となってしまったり、
業者との取引の過程で必要がなくなってしまったり、
様々な事情から衣服ロスは生まれていきます。
こうした在庫は、
値段を下げて売ってしまうとブランド価値を下げることにつながってしまいます。
また、売れない服を在庫として倉庫に残しておくと、
維持管理のコスト
がかかってしまいます。
これらの理由から、やむを得ず店頭に並ばずに
焼却や埋め立てによって処分されてしまう場合が多いです。
他にも、衣類が店頭に並ぶ前に受ける品質検査の基準が年々厳しくなっていることも原因の一つと言われています。
実は、この品質基準があまりにも厳しいため、返品された衣類の中には、原因がわからないものも少なくないそうです。
この
厳しすぎる品質基準も、市場に出ることなく廃棄される衣類の増加につながっている
といえるでしょう。
また、アパレル企業から出る廃棄は衣服などの製品に限りません。
例えばデザイン時に必ず必要となる「スワッチ」と呼ばれるサンプル布生地見本。
はがき代からB5くらいの大きさで、台紙に生地見本が張り付けてあるものです。
シーズンが過ぎれば、大量のスワッチの廃棄が出ます。
小〜中規模のデザインスタジオからも、1シーズンで70Lごみ袋で30~50袋程度の廃棄が発生してしまいます。
これらの問題は本当に深刻で、
限りある天然資源を有効活用するため
処分施設及び最終処分場の延命、
維持管理コスト低減のため
焼却処分量を減らし、地球温暖化の原因となる二酸化炭素等の排出量を
削減するため
に解決していく必要があります。
ほかのページで、これらの問題を解決するための行っている企業の取り組みを紹介しています。
ぜひみてみてくださいね!
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