五感の不思議
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存在意義
【存在意義】
最後に味覚たちの存在意義について学びましょう。
甘味、塩味、うま味は、人が生きていく上で必要な物質が含まれていることを
認識するための味でしたが、食事に不自由することがなくなった現在は
本能的な意味での味覚情報を活用しているとはいえませんね。
一方で、酸味は食べ物が腐敗していることを、苦味は食べ物が有害物質を含むことを
意味します。つまり、どちらも有害な物質が体内に入ることを防ぐためにあります。
なので、甘味や塩味と比べて約千倍も感じやすくなっているのです。
(耳かき一杯分の量を浴槽に溶かしても感じるレベル)
しかし、成長の過程で安全、楽しい、健康的といった良いイメージと共に口にする経験を
重ねることで、おいしさの範囲を広げて食生活を豊かにする「大人の味」
として受け入れられるようになります。
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