投票率

第三に注目したいのは選挙における投票率です。 選挙は私達の国の向く先を決める人々を、国民である私達自身が選ぶという行事です。しかし、近年その投票率はだんだんと下がって来ており、私達日本人の投票への関心の低さが表れています。日本の政治を行っていく上でこれは看過出来ない問題であり、早急な改善が必要とされるでしょう。

この問題の原因はなんでしょうか。原因はここに示すものに限定されはしませんが、理由に若者の政治への関心低下、そして主に女性に多い、家事の忙しさで行く暇がない、という事が挙げられます。

一つ目の理由、若者の政治関心の低下は選挙だけに限らず、現代政治の全てに適応されると言っても過言ではありません。現代、若者は以前に比べ政治への関心を持たなくなってきており、これは選挙の投票数にも多大な影響を与えています。2017年度の年代別投票率を表したグラフをみると、20代全体の35%程度です。若者の投票率があまり高くない事が見て取れます。平成28年に選挙参加年齢が下げられ、一時的に投票率は上がりました。しかし、それでも投票率はオーストラリアやドイツなどといった国より低く、改善が必要です。日本の投票率ランキングは世界で139位と低いのが、一番の証明になっています。

二つ目の理由として挙げられるのは、主に家事などで、女性が忙しくて選挙に行けない事です。近年家事の分担は増えてはいますが、未だに多くの家事は女性が行う事が多いようです。そういった女性は、選挙日が日曜であっても忙しく、選挙に行く暇もないことがあります。また、共働きの夫婦などで、休日にまとめて家事を行う家庭も多くあり、そう言った家庭の投票は難しいのではないでしょうか。また、共働き以外にもシングルマザー等は投票に行くのが難しい状況です。これらの理由は男性にも当てはまり、男女問わず仕事と家庭の両立でいっぱいいっぱいになり、選挙に行く余裕がないのかも知れません。

選挙への投票は、自国の行く末を議員を決めるのに必要な、大切な行動です。国民が選挙への興味、そして投票に行く時間を持っていない限り、国民の意見がきちんと反映されているとは言い難いです。それを鑑みて、政府はこの問題への対策をきちんと考えていく必要があるでしょう。

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