ラーメンとは

日本で国民食として定着し、アメリカその他海外で知名度を増すラーメン。その定義と言われると、日本人でも答えに困るかもしれません。日本人がラーメンを中国発祥の食べ物と認識しているのに対し、中国人は「日式拉麵」とと呼び日本食として受け入れているといった違いもあるようです。
ラーメンの定義は広辞苑によると「ラーメン【拉麺】中国風に仕立てた汁そば。小麦粉に鶏卵・塩・梘水かんすい・水を入れてよく練り、そばのようにしたものを茹ゆで、スープに入れたもの」とあります。
ラーメンの要素1
ラーメンの要素、一つ目は麺です。ラーメンに使用する中華麺は製造過程において小麦粉に「かん水」を使用することが前提になっています。このことがパスタやうどんを含む他の小麦を使用した麺と異なる独特のコシや黄色い色味をもたらし、ひいてはそれがラーメンの大きな特徴となっています。
ラーメンの要素2
二つ目は、出汁です。ラーメンのスープは「出汁」と「タレ」、ラーメンのタイプによっては「脂/油」という3つの要素を加えることによって作られます。
主な出汁の原料は豚骨・鶏ガラ・牛骨などの動物素材、昆布・煮干し・えび・鯛などの海鮮素材、タマネギ・長ネギ・生姜・ニンニクなどの野菜素材で、これらがお店の特色に合わせて独自に組み合わされて提供されます。また、原材料とともに重要なのが出汁の取り方です。大きくは強火で長時間煮込み、濃厚な味と風味を持つ「白湯出汁」と、濁りを出さないように沸騰寸前の温度以下で仕込む「清湯出汁」とに分かれます。白湯出汁は豚骨ラーメンで用いられ、清湯出汁は醤油ラーメンで用いられることが多いです。
タレ
基礎となる味の調味料に、香辛料や他の調味料や素材を混ぜ込んで作られます。中でも醤油ダレ、塩ダレ、味噌ダレが一般的です。
脂/油
一部のご当地ラーメンでは、脂/油を使用することが特徴となっているものもあります。これはうま味を追加するとともに、スープが冷めないようにふたをするという役割もあります。使われる脂/油は、ねぎ油、マー油、辛味油、ラードまたは焼きラード、鶏油、エビ油が挙げられます。
ラーメンの要素3
三つ目は、具です。ラーメンに用いる具材は多様ですが、多くの場合は提供されるご当地ラーメンのスタイルと関連しています。
参考文献、明星:https://www.myojousa.com/ja
ラーメンの歴史

元々ラーメンは今となっては、もはや日本の国民食となっていますが、実はラーメンは日本発祥ではないそうです。 ラーメン発祥の地、それは中国と言われています。中国のラーメンは日本のラーメンとは異なり、あまりコシなどがなく、スープも日本と比べてあまり多くありません。
そんなラーメンの歴史はどのようになっているのでしょうか?
ラーメン日本上陸!
ラーメンが日本へ初めて来たのは江戸時代(1600~1868年まで)で、開港した横浜や神戸、長崎、函館などからラーメンが流入したと言われています。ラーメンだけでなく中国料理も多く流入したとも…※日本で最初にラーメンを食べた人は水戸黄門であるという説があります。
ラーメンの普及
その後、ラーメンは日本全国へと広がっていき、地方によって色々な種類のラーメンが誕生していきました。その背景には、流入したラーメンは日本人好みの味ではなく、日本人に不人気でした。その結果、日本人の好みにあったラーメンが多数誕生したそうです。
インスタントラーメンの誕生
現在、インスタントラーメンは「簡単で、すぐ作ることができて美味しいラーメン」といったことから日本人だけでなく多くの国の人々に愛されています。世界で最初にインスタントラーメンが1958年に発売された「チキンラーメン」です。
そう、インスタントラーメンは、日本が発祥なのです。皆さんも「チキンラーメン」は一度は口にしたことがあるかと思います。実際、今日(2022年調べ)では約300円(5食、税抜き)で売られています。5食分300円なので(一食60円)、とてもお手軽な価格であることがわかると思います。
このようなことから全国の家庭へと普及していきました。

様々な調理法や歴史がラーメンにはありますね。そんな今でも愛される国民食ラーメンですが、岩田生の声でもあった通り、ラーメンを不健康と感じる人もいるそうです。
「ラーメンを健康面を心配せずに思いっきり食べ切りたい!」と感じた人もたくさんいると思います。
そこで、ラーメンを健康的に食べるにはどうしたらいいのか、そもそもラーメンは不健康なのか、ということについて解説していきます。