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古代の昆虫食


人類史のほとんどを占める狩猟採集の時代で果実や草などとともに昆虫は食されていたと考えられています。 ヒトが道具を使って大型な動物を捕まえられるようになるまでは容易に大量に採集できる昆虫をたくさん食べていたのでしょう。

でも実際にはヒトが初期のころから昆虫を食べていたことを立証する証拠はほとんどないらしいよー。 どうやってその証拠を見つけるのだろう。

その確実な証拠はないらしいけど、あるとすれば、ヒトの糞の化石と洞窟などにある壁画かなー


糞石(ヒトの糞の化石)
ミイラ化したヒトの遺体の腸内にある未排泄の糞を分析することによって何個か事例が挙げられています。 これまでアメリカやメキシコなどの洞窟でいくつも見つかっています。 アメリカ・カルフォルニア州の大盆地地帯のデンジャー洞窟から出土された糞石には紀元前9000年ごろのものとされる昆虫の羽や足、 メキシコのタマウリパス台地の洞窟から出土された糞石には複数種類のハエの成虫、さなぎの抜け殻が見つかりました。 更には、日本でも石器時代のヒトの糞石から甲虫の翅鞘(前羽)が見つかっています。
[最近では!!]
2021年4月、1億年前の昆虫の糞石が中国とイギリスの古生物学者により発見されました。
ヒゲボソケシキスイ科の甲虫やその周りに花粉が見えます。そのことから1億年前から受粉が行われていたことがわかります。
糞石 甲虫
↑左は花粉のついた糞石、右はヒゲボソケシキスイ科の甲虫
画像出典:外部サイトへAFPBB Newsサイト「中英両国の古生物学者、一億年前の昆虫のふん石を発見」

壁画
最古のものは二万年前くらいのもので、南アフリカで見つかったものは、ドラケンスバーグ山脈の洞窟の壁画で、野生ミツバチの巣をとる様子が描かれています。 世界最古の民族である「サン族」が書いたと思われています。 スペインのアラーニャの絵も有名です。木に登ってハチの巣から蜂蜜をを採取するヒトが描かれています。 蜜を得るだけでなく、巣の中にいる幼虫やさなぎも食べたのでしょう。

スペインアラーニャ
↑スペイン・アラーニャ洞窟での岩絵
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