まえのページで紹介したように、昆虫食は温室効果ガスの発生を抑止したり、天然資源をまもる力があります。しかし実際には、昆虫食はさらに多くの面で私たちの環境をまもることができるのではないかと言われています。
その1例として挙げられるのが、「人間の食べ残しを昆虫のエサにする」というもの。
2019年のFAO(世界食糧農業機関)の調査によれば、世界で生産される食料の1/3が廃棄されていることがわかっています。もちろん廃棄が必要な食品も含まれていますが、まだ食べることができる「売れ残り」や「食べ残し」の量が少ないわけではありません。こうした食品を飼料として昆虫の養殖につなげ、さらにその昆虫が私たちのたんぱく源となれば、よりスマートで持続可能な社会が実現できるでしょう。
こうした昆虫の活用方法は、世界中で考えられています。