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深海生物の一覧

このページでは、個人的に選んだ10種類の深海生物について説明します。

 

リュウグウノツカイ 学名:Regalecus russelli 
アカマンボウ目リュウグウノツカイ科

 
 画像説明  
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全長は基本3メートルあり、最大で8メートル、体重272キログラムの個体が
発見されており、 硬骨魚類の中では現在のところ世界最長の種です。
実際に生きて泳いでいる姿を撮影した映像記録は非常に珍しく、
生態についてはほとんどわかっていません。
通常は全身真っ直ぐにした状態で静止し、移動するときには、
体を斜めに泳ぎ、 プランクトンを食べて生活をしていると考えられています。
   

シーラカンス 学名:Coelacanthiformes 
シーラカンス目ラティメリア科

 
 画像説明  

古生代デボン紀に出現して広い地域に生息していましたが、
約6550万年前(中生代白亜紀末)の大量絶滅を境にほとんど全ての種が絶滅したと考えられていました。 しかし、1938年に、南アフリカの北東海岸のチャルムナ川沖で、現生種が発見されました。
シーラカンスは、化石種と現生種の間で違いがほとんどないことから
生きている化石」と呼ばれています。
全長は1~2メートルあって、深海に生息し、魚やイカを捕食していると考えられています。

 

デメニギス 学名:Macropinna microstoma 
ニギス目デメニギス科

 
 画像説明  

太平洋北部の亜寒帯海域に分布し、水深400~800メートルを主な生息域としています。 日本近海では岩手県以北の沖合に分布します。
デメニギスの頭部は透明なドーム状の膜で覆われ、内部は液体で満たされています。 通常は眼を真上に向けており、上から差し込むわずかな光によってできる獲物の影を捉え、捕食するものとみられていて、
小魚やクラゲといった餌を発見すると、眼を回転させ前を見るとともに、体全体を獲物と直線上に並ぶように動かします。

ダイオウグソクムシ 学名:Bathynomus giganteu 
等脚目スナホリムシ科

 画像説明

等脚類としては世界最大であり、体長は20~40センチメートルで、
最大50センチメートル近くにもなります。
世界最大のダンゴムシの仲間です。頭部の黒い複眼は約3500個の眼から形成されており、節足動物の複眼としては最大級です。 外敵や攻撃を受けた場合は背面にはならず泳いで逃げることもあり、また、ダンゴムシのように身体を丸め、背甲で身を守るともいわれます。 深海底に沈降してきた大型魚類やクジラなどの死骸や弱った生き物等の有機物を摂食します。 他の等脚類のように弱った仲間や死体を食べる共食いを行っている可能性もありますが、詳細はわかっていません。

 

クリオネ 学名:Clione 
腹足綱裸殻翼足類ハダカカメガイ科ハダカカメガイ属

 
 画像説明  
 

体長は約1~3センチメートルです。体は円筒形で、前方にある左右に張った翼状の足(翼足)を羽ばたくようにして水中を泳ぎます。 餌はミジンウキマイマイなど巻貝です。
巻貝の仲間ですが、成長すると貝殻を失います。
体は透明な部分が多く、体の前半に局在する内臓のみが不透明であるため、この姿から
流氷の天使」あるいは「氷の妖精」と呼ばれています。 しかし、その流氷の天使のイメージとは逆に、捕食時に獲物を捕らえ養分を採るため悪魔のように恐ろしく見えます。

 

ヨコヅナイワシ 学名:Narcetes shonanmaruae 
条鰭綱ニギス目セキトリイワシ科クログチイワシ属

 
 画像説明  
 

全長約140センチメートルで、体重は25キログラムです。
水深2000メートル以上の深海に生息する全長2m超の硬骨魚類7種
のうち、深海固有種はヨコヅナイワシとムネダラのみでしたが、
ヨコヅナイワシはムネダラの最大記録を上回ったため、
深海固有種として世界最大の硬骨魚類であることが明らかになりました。

 

タカアシガニ 学名Macrocheira kaempferi 
十脚目・短尾下目クモガニ科

 
 画像説明  
 

カニ類の中では古い種で、生きた化石とよばれています。
脚には白色のまだら模様が入っています。脚は非常に細長いですが、さらに成体のオスでは鋏脚が脚よりも長くなり、大きなオスが鋏脚を広げると3メートルに達します。 甲羅の幅は30センチメートルにもなり、甲長の方が長く楕円形で、盛りあがっていて丸いかたちをしています。
体重は最大で20キログラムに達します。複眼は甲羅の前方に並び、複眼の間には斜めの棘が左右に突き出しています。

 

メンダコ 学名:Opisthoteuthis depressa 
頭足綱八腕目メンダコ科

 
 画像説明  

大きさは、約20センチで、脚の半分以上は大きな膜に覆われ、普通のタコと違って
あまり脚の自由は利きません。
また、普通のタコでは二列となっている吸盤が、メンダコは一列しかなく、暗い深海で生息しているため墨袋は無くなり、墨を吐く事はできません。
水深200~1000メートル付近の海底近くに生息しています。
素早く動く事はできませんが、餌の少ない深海で生きるために、体力の消耗を抑える
ようにゆっくりとした動きになったと言われています。

 

オウムガイ 学名:Nautilidae 
軟体動物門頭足綱オウムガイ科

 
 画像説明  

大きさは、約17センチで、水深100~600メートルに生息しています。
オウムガイの殻は、巻き貝によく似ていますが、内部の構造は大きく異なります。
オウムガイの殻の内部は仕切りが作られ、細かく部屋に分けられており、
最も出口に近い部屋に体が収まり、それより奥は空洞になっています。
空洞の部分にはガスと液体が入っており、浮力を得ています。
殻の形や構造は中生代のアンモナイトに似ていますが、共通の祖先を持つ別種です。

 

チョウチンアンコウ 学名:Himantolophus groenlandicus 
アンコウ目チョウチンアンコウ科

 
 画像説明  

大きさはメスが40~120センチメートル、オスが4~12センチメートルで
オスはメスの約1/10の大きさです。 水深200メートル以上に生息します。
長い棒状の部位の発光部位は『エスカ』と言います。 エスカはバクテリアの身を隠す住処になっており、そこに住むバクテリアが光っています。
エスカを持っているのはチョウチンアンコウのメスだけでオスはエスカを持って
いません。