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深海生物の生活

深海生物はどんな生活をしているのでしょうか。深海の特徴と一緒に見ていきましょう。

 

深海の特徴

 
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水深200メートルよりも深い海が深海です。
深海では、光がほとんど届きません。それに加え、餌が少ない、
酸素が少ない、水圧が高いという特徴があります。
生物にとっては生きづらい環境だけど、敵が少ないという良いところもあります。 

 

深海で生活できる理由

 
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深海は水深が10メートル深くなるだけで1キログラムフォースも水圧が高くなります。(キログラムフォース:重量キログラム。
質量1キログラムの物体が標準重力加速度の下で受ける重力の
大きさ。)深海とされる水深200メートルの地点では20気圧になり、
1平方センチメートルあたり約20キログラムの圧力がかかることに
なります。
ではなぜそんな過酷な環境で深海生物は生活できるのでしょうか?
深海生物が水圧でつぶされないのは、体内に空気がないからです。
深海生物の浮袋の中はワセリンや脂肪で満たされています。そして、体内を海水で満たすことによって、水圧の影響を受けずに暮らして
いるのです。

深海生物の食生活

 
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深海生物は何を食べて生活しているのでしょうか。
深海生物は動物プランクトンを食べて生活しています。動物プランクトンは海面から深海まで、海のあらゆる所に生息しています。
また、夜になると餌目的で浅海に移動する日周鉛直運動をする生物もいます。
主に深海の中心層にいる遊泳性深海魚に見られます。

深海生物の食物連鎖

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深海の食物連鎖は上から落ちてくるプランクトンの死骸(マリン
スノー)が食物連鎖の起点になっています。
もちろん大きな魚などの死骸が落ちてくることもあり、これは深海の生き物にとっては物凄いご馳走です。
深海生物一覧で出てきたデメニギスは、この上から落ちてくるものを見逃さないために進化したのです。
その他では、普通の浅い海と同じように貝や甲殻類の底生動物と魚がマリンスノーを食べて、それをまた別の生物が食べて、そして死んだらまた他の生物が食べて……という形が基本です。