医療のあり方

一次予防

一次予防とは、病気になる前の健康な時期に行う予防です。皆さんが思い浮かべるのは予防接種でしょう。もちろんそれも当てはまりますが、他にも栄養管理・運動・休養など日々の生活習慣を整えることも一次予防に当てはまります。一次予防することで免疫力を上げ、感染症などにかかりにくくなったり、生活習慣病を予防することができます。                      生活習慣病:食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関わり、それらが発症の要因になる疾患の総称。 ex.心臓病、脳卒中、糖尿病、がんなど

予防接種について

予防接種は、自らが病気にかかりにくくなるだけでなく、社会全体での流行を防ぐ効果があります。 予防接種は法律で接種することが進められているワクチンを定期接種。予防接種法には規定されていない場合や、定期接種のワクチンを対象年齢外受ける場合を任意接種と呼びます。任意接種の費用は基本的に全額負担です。                                   

<定期接種で予防できる病気>

・季節性インフルエンザ ・ジフテリア ・破傷風 ・百日せき ・水痘 ・ロタウイルス ・結核 ・日本脳炎 ・Hib感染症 ・麻疹 ・肺炎球菌感染症 ・ヒトパピローマウイルス感染症   ・ポリオ ・風しん ・B型肝炎

<任意接種で予防できる病気>  ・おたふくかぜ ・黄熱 ・帯状疱疹 ・ジフテリア、百日せき、破傷風 ・インフルエンザ ・A型肝炎 ・髄膜炎菌感染症 ・狂犬病 ・肺炎球菌  など

生活習慣について

日本人が死亡する原因として、生活習慣の乱れなどが原因となる生活習慣病に起因する病気であることが多い傾向にあります。これらの病気は生活習慣を整えることで予防することができます。また、感染症なども生活習慣を整え、微免疫を上げることで予防することができます。そこで今から40年以上前に生活習慣と健康にどのような関係があるのかを調べてたブレスロー教授によって提唱された「ブレスローの7つの健康習慣」というものがあります。

ブレスローの7つの健康習慣

1.喫煙をしない

喫煙は、歯周病など多くの疾患を引き起こす要因です。また、たばこは全身のリスクを高めます。がんのたばこの煙には200種類以上の有害物質が含まれており、そのうち約60種類に発がん性があるとされています。これらの有害物質は主に肺から吸収されますが、口腔や気道、胃からも吸収され、全身の臓器に影響を与えます。また、ビタミンCの消費によりシミなどを増やしてしまうことから、美容にとってもよくありません。

2.定期的に運動をする

運動不足は、肥満や2型糖尿病、脂質異常症や高血圧になります。また、運動不足であると体力や全身持久力が低下し、身体活動量が減少します。身体活動量の減少はさらに体力や全身持久力の低下、筋力や筋持久力の低下も招きます。
筋力が低下すると立つ、歩くなどの移動能力が低下し、仕事や家事に励む、外出や趣味を楽しむなどの活動機会が減少して生活の質が低下します。そして、家に閉じ困り、塞ぎやすくなります。適度な運動は健康寿命の伸ばすのに最適な策なのです。

3.アルコール節度ある適度な量にする

アルコールは肥満や高血圧、糖尿病や脂質異常症などの原因になり、節度を超えた過度な飲酒はアルコール性脂肪肝・肝炎・肝硬変にもつながります。重度の肝硬変になると、肝臓の移植が必要になることもあります。
そのため、アルコール度数の高いお酒は薄めて飲んだり、週に2日程度の休肝日を設けるなどの工夫が必要です。うまくお酒と付き合って、健康によく、楽しめるようにしましょう! なお未成年の飲酒は禁止されています。

4.一日7~8時間睡眠を取る

睡眠不足は生活習慣病になるリスクを高めるとされています。睡眠不足により、集中力や注意力が低下したりします。最近では、免疫機能の低下を引き起こし、風邪を引きやすくなると考えられています。
また、寝過ぎも健康に影響を与るとされています。
短時間睡眠や長時間睡眠は死亡リスクを高める可能性があることが様々な調査において研究されています。

5.適正体重を維持する

肥満は糖尿病や高血圧、脂質異常症の原因となり、低体重は卵巣機能の低下や筋力低下による運動器の障害などの原因になります。太り過ぎも痩せ過ぎも健康にとっては良くないため、適正体重を意識することが大切です。

6.朝食を毎日食べる

朝食は体内時計と密接な関係にあります。朝食を抜くと体内時計が狂ってしまい、血圧や体温、ホルモンの調節に影響を及ぼすため、朝食を食べる習慣づくりが大切です。

7.間食を控える

食べ過ぎは肥満を招く原因です。間食をすると、一日の摂取カロリーが消費カロリーより多くなり、肥満につながることがあります。
しかし、幼児や中高生にとっては必ずしも間食が悪いわけではありません。間食ではおやつ、スナック菓子などではなく、小さめのおにぎりやヨーグルト、甘栗・干し芋などがおすすめです。

なんでもほどほどに楽しもう!

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