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このページでは牡蠣の養殖について説明します!
みなさんは牡蠣を食べてアタったことはありますか?もし、アタらない牡蠣があったら食べますか?
牡蠣がアタる理由
そもそも、なぜ牡蠣を食べるとアタるのでしょうか?
牡蠣は一時間に20Lほどの水を取り込み、排出しています。牡蠣が海で育つと未処理の生活用水が海に流れ込み、それを牡蠣が取り込んで成長していきます。
そのため、ウイルスや菌が牡蠣に入り繁殖することでアタる牡蠣ができてしまうのです。(牡蠣がアタる原因のほとんどがノロウイルスだそうです)
さらに生でそのまま食べる貝類は牡蠣のみなので、牡蠣が最もアタりやすいのです。
アタらない牡蠣を作るには
アタらない牡蠣を作るにはきれいな海水で養殖をする必要がありますが、以下の3つの問題点があります。
①飼育海水加温コスト
②水質管理コスト
③餌料コスト
それぞれ、以下のように解決しているそうです。
①牡蠣は海水が冷たすぎるとうまく育たなくなってしまいます。そこで、海洋温度差発電で使用した少し温まったきれいな深層水を利用して育てることで、海水を加熱して温度調節する必要がなくなり、海水加温コストを抑えることができます。
②きれいな水質を維持するには、定期的に水を入れ替える必要があります。
そこで、牡蠣の養殖場では海洋深層水を掛け流しで使用し、良い水質を維持しているそうです。(深層水の取水量日本一の久米島だからこそできることですね!)
③牡蠣の養殖場では、栄養豊富な深層水を利用して効率的に牡蠣の餌を育てています。微細藻類を水槽の中で栽培し、それを牡蠣の餌としているのです。「牡蠣がアタる理由」でも書いたように、牡蠣は一時間に20Lほどの水を取り込むので、同時にたくさんの餌を取り込むことになります。つまり、大量に微細藻類が必要になるので深層水の栄養が豊富という特徴を活かして微細藻類を育て、牡蠣の餌としています。
右、中央の写真は養殖中の牡蠣の写真。左は牡蠣の餌となる微細藻類を育てている水槽。水槽に少しの微細藻類を入れ、一週間ほど放置するとこのように水が濁るほど微細藻類が育ちます。
今は牡蠣を育てるのに2〜3年かかるため、これからは産業化に向けて1年ほどで作れるように研究中だそうです。いつかアタらない牡蠣が手軽に食べれるようになるといいですね!
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