インバウンドの課題

インバウンドの増加によりさまざまなメリットが得られますが、その反面デメリットや課題もあります。外国人旅行者が一度に集中することで人気観光地では観光公害が深刻化しています。
観光公害の中でも特にゴミ問題が深刻で、その他にも生活道路の混雑や騒音問題、日常利用の店舗の商品不足など、住民の暮らしに直接的な影響が及び生活環境が脅かされています。


旅行者の急増に伴い観光地のゴミも増加しています。ゴミの急増によって、ゴミの収集が間に合わずゴミ箱からゴミがあふれ、ゴミのポイ捨てに繋がります。ゴミのポイ捨ては、 自然環境や文化財への負荷が増大し、本来の魅力が失われてしまいます。さらに、景観を損ねるだけでなく、公共施設の衛生悪化、地球環境の悪化が懸念されます。
そのため、ゴミが増えない工夫やゴミのポイ捨てを無くす対策が必要だと考えます。
公共交通機関の運送能力を超える数の外国人旅行者が訪れると、地域住人の生活インフラが機能不全をおこし、通勤や通学に支障をきたします。また、観光バスの乗り入れにより道路が渋滞したり、狭い生活道路を塞いだりし、配送の遅延などもおきます。
SNSで話題となり突如「観光地化」した場所は、受け入れ体制が乏しく、地域住人の生活領域と観光地が隣り合わせになっている場所が多くあります。大人数の観光客による騒音は地域住人の生活を脅かします。加えて、夜間に飲酒を伴う観光は、地域住民の睡眠を妨げ生活の質を低下させる要因となっています。
外国人旅行者が増加すると、ホテルや民泊などの宿泊施設の供給不足が生じ、地域全体のサービス水準が低下してしまいます。その影響でビジネスマンが宿泊予約を取れないという事象もおきています。
そのため、宿泊施設の建設などの対策が必要と考えます。
ホテルの建設に伴い、人気観光地周辺では不動産価格が高騰しています。加えて、インバウンド消費は「モノ」から「体験」へと変化し、日本での貴重な体験に支出する金額が大きくなるとともに物価が高騰しています。それに伴い、地元住民の生活コストが上昇していることが問題視されています。
そこで、地域住民限定価格や賃貸規制などの対策が必要だと考えます。
日本は危険の少ない安全な国だと言われていますが、外国人旅行者の増加により、スリや盗難、迷惑行為などの軽犯罪が増加する懸念があります。特に繁華街や混雑エリアでのトラブルの発生が報告されています。
そのため、警備を強化するなどの対策が必要だと考えます。
新型コロナウイルス感染症
感染拡大や緊急事態宣言により、国内外の観光需要は大きく落ち込みました。しかし、2022年の水際措置緩和や全国旅行支援により急速に回復し、2024年は訪日外国人旅行消費額が過去最高を更新しました。
自然災害
地震や台風などで交通や宿泊施設が使えなくなると、観光客が減少します。
国際的な社会情勢
政治関係の悪化や経済・社会的不安がある国からの旅行者数は減少することがあります。
為替レートの変動
円高になると旅行費用が高くなり、訪日旅行者が他国に流れる可能性があります。
これらの外的要因に左右されやすいため、特定の国や地域に依存せず、さまざまな国から観光客を誘致するリスク分散が重要です。
