海を汚染する「プラスチックゴミ」

身の回りを見ると、私たちはプラスチックに囲まれて生活していると感じませんか?
レジ袋、ペットボトル、食品トレイ、発泡スチロール箱、ストロー、消しゴム・・・数えきれないほどのプラスチック製品に囲まれているのです。プラスチックは、便利、丈夫で長持ち、しかも安く作れるため私たちの生活に深く入り込んでいます。これらは、使い終わったらすぐにゴミになります。
しかし、プラスチックは人間が作り出したもので、自然界には存在しないものなので、無くなることはありません。
プラスチックは主に石油を原料として作られているので、燃やすと二酸化炭素が発生します。その二酸化炭素が大気中に増えると地球の気温があがっていき「地球温暖化」が進みます。
現在、プラスチックは次々に作られ、次々に捨てられています。そのため、プラスチックを燃やす量が増加し、それとともに二酸化炭素も増加し、地球の気温も上がっています。
プラスチックを生産するには石油が必要ですが、日本では石油は産出されないため海外から輸入しています。さらに、石油は限りある天然資源で、使い続ければいつかはなくなります。
世界でつくられるプラスチックは、年間約4億トンで、そのほとんどが使い捨ての包装や容器に使われています。そして、世界で使われたプラスチックの約79%はリサイクルや焼却されずに埋め立てられています。2050年にはプラスチックの生産量は現在の約4倍になると予測されています。
『ごみから考えるSDGs』 織朱實 (株)PHP研究所 2020.1
街でポイ捨てされて散らばったゴミは、風や雨によって運ばれ、川から海へ運ばれていきます。海岸に流れ着いたゴミ、海に漂うゴミ、海底に沈んだゴミを「海洋ゴミ」といいます。海洋ゴミはプラスチックがもっとも多く、他に魚や貝などの自然物、木材などがあります。
統計では、年間800万トンものプラスチックゴミが海洋に流出しており、このままでは2050年には海洋プラスチックゴミの量は魚の量より多くなるという予測もされており、海洋ゴミによる生態系への影響が懸念されています。
海洋プラスチックゴミは、波や紫外線によって粉々に砕け、「マイクロプラスチック」という5ミリ以下の大きさになり、海中に広がったり、海底に沈んだりします。
1枚のレジ袋が粉々になると数千個のマイクロプラスチックが生まれるといわれています。
「地球が危ない!プラスチックごみ」 編者:(株)幸運社/発行:(株)汐文社/2019年12月)
海に流れ着いたプラスチックゴミが完全に自然分解されるまでにかかる年数は、レジ袋は1〜20年、発泡スチロール製カップは50年、ペットボトルは400年かかります。
海の生き物はエサと小さなプラスチックを見分けられずに間違えて食べてしまいます。プラスチックは消化されずに生き物の体にたまっていきます。そして、海洋の食物連鎖によって人体に入り込む可能性があり影響が懸念されています。
便利を優先しプラスチックを使い続けると、プラスチックの焼却による地球温暖化や海洋ゴミとなったマイクロプラスチックによる食物連鎖への影響がおこると知り、プラスチックの使用を最小限にしたいと思いました。
