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1.高崎量子応用研究所の見学 2.高分子材料の放射線実験 3.プロフェッショナルに聞く

1.高崎量子応用研究所の見学

私たちは放射線を利用した研究の最先端を調べるために、群馬県にある「高崎量子応用研究所」へ見学に行きました。ここでは研究所の様々な施設や機械の紹介を行っております。

コバルト60照射施設電子線照射施設イオン照射研究施設

 

◆コバルト60照射施設

この施設では、「コバルト60」という放射性物質を使って、γ線の照射実験を行うことができます。「コバルト60」を使うときは、厚さ1.3mの重コンクリートで遮蔽された照射室へ水路を通って移動させます。

コバルト60照射施設

 

これは水中にある「コバルト60」を撮影したものです。水深6mにあるので、放射線の漏えいの心配はいりません。この青白い光は「チェレンコフ光」といい、γ線によって水中に生じた電子によるものです。

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チェレンコフ光

 

◆電子線照射施設

この施設では、電子加速器を使って加速させた電子を使って、電子線の照射実験を行うことができます。 実際に私たちもここで実験を行ってみました。

電子線照射施設

 

これが電子線照射施設の模型です。わかりづらいですが、写真左下の「垂直照射室」で放射線の照射を行いました。右下の「コンベアー通路」から照射したい物体が移動してきます。

電子照射施設の模型

 

どの施設にも共通することですが、放射線を扱う部屋は非常に厚い壁で覆われていることが多いです。これは、部屋の中で放射線の照射を行っているとき、放射線が壁を通り抜けることを防ぐためです。

垂直照射室への扉

 

これがこの施設の要である照射室です。放射線(電子線)を当てるときは、レールに乗ったコンベアの上に照射したいものを置き、照射器の下にコンベアを通します。写真に写っている四角い窓は鉛ガラスといって、照射の様子を被ばくの心配をすることなく見ることができます。

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電子線照射器

 

◆イオン照射研究施設

この施設では、イオン加速器を使って作り出した様々なイオンビームを使って、最先端の研究をしています。

 

この先には「サイクロトロン」というイオン加速器があります。写真に写っている黄色の標識は、この先が放射線管理区域であることを示していて、私たちは中に入るために防護衣と防護靴を着用しました。この先には放射能汚染防止のために、ものを持ち込むことができませんでした。また、出る時も身体の汚染がないかを確かめなければなりませんでした。

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この部屋の先に「サイクロトロン」がある。

 
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