身近な食品の流通〜加工(食品工場)編〜

味の素とは

工場

 うま味調味料の「味の素」をはじめとした食品メーカーです。
 世界に工場は107カ所あり、世界23地域で商品が販売されている。  代表的な商品の例として「味の素」「ほんだし」「CookDo」 などがあげられます。

味の素のHP:http://www.ajinomoto.co.jp/

味の素の歴史

1907年(明治40年) 池田菊苗教授、昆布より「うま味」を取出す研究開始
1908年(明治41年) 池田教授「グルタミン酸塩を主要成分とせる調味料製造法」の特許取得
鈴木三郎助、上記特許の権利を池田教授と共有
鈴木三郎助、内務省東京衛生試験所より「味の素」の衛生上無害証明を受ける
「味の素」の美人印商標登録
逗子工場にて「味の素」製造開始
1909年(明治42年) 第1回発明品博覧会にて「味の素」が銅牌受賞
「味の素」を瓶入り3品種で一般販売開始
1913年(大正 2年) 池田教授の弟子小玉新太郎、鰹節のうま味がイノシン酸であることを発見
1923年(大正12年) 上記「味の素」特許の期限6ヵ年延長許可される
1946年(昭和21年) 社名を味の素株式会社と改称
1947年(昭和22年) 戦後初めて「味の素」を輸出
1960年(昭和35年) 「アジシオ」発売
1970年(昭和45年) 「味の素KKのほんだし」発売
1978年(昭和53年) 「Cook Do」発売
2010年(平成22年) スローガン「おいしさ、そして、いのちへ。」導入
味の素の歴史について下記URLより抜粋
http://www.ajinomoto.co.jp/company/history/chronology/index.html
http://www.ajinomoto.co.jp/company/history/chronology/1930_1949.html
http://www.ajinomoto.co.jp/company/history/chronology/1950_1969.html
http://www.ajinomoto.co.jp/company/history/chronology/1970_1989.html
http://www.ajinomoto.co.jp/company/history/chronology/2010.html

サンプル画像

最近では味の素はさまざまな方面に進出しています。
左図は味の素川崎工場に展示されていた食品のサンプルです。

味の素川崎工場

工場

味の素川崎工場は京急大使線鈴木町駅の目の前にある工場です
工場の面積は東京ドーム8個分です。 この工場では「味の素」「ほんだし」「Cook Do」各種などほかにも様々な商品をを作っています。
ここでは味の素とほんだしの作り方について紹介します。

                    

「味の素の製造過程」

  1. サトウキビを原料としています。

  2. サトウキビを絞って煮詰めてお砂糖を取り出した後の糖蜜を使います。

  3. 発酵させます。
    発酵菌が糖蜜の糖分をグルタミン酸にします。
    (グルタミン酸はアミノ酸の一部で素材の味を引き出します。)

  4. 調味料として使いやすくするためにグルタミン酸ナトリウムの結晶にします。

  5. ビンに詰めたらうま味調味料「味の素」のできあがりです。

味の素さんが作った味の素川崎工場見学の際の資料「味の素ができるまで」より 文献からの引用は資料をいただいたその場で許可を取ってあります。

「ほんだし」の製造過程

  1. カツオの頭と内臓をとり沸騰させないお湯で一時間煮て、
    ナラやクヌギの薪で燻して乾燥させます。

  2.   
  3. 三種類の鰹節を砕きます。細かくなった鰹節を
    節粉(ふしこ)といいます。

  4. 混練(こんねり)
    節粉にカツオエキスやうま味成分を練りこんで削りたての香りを閉じ込めます。

  5. 造粒(ぞうりゅう)
    料理に使いやすいように粒状にします。

  6. 乾燥させてふるいにかけます。

  7. 品質評価
    味覚評価、水分、塩分を念入りに調べます。

  8. 包装します。

味の素川崎工場見学の際の資料「ほんだしができるまで」

工場見学後の感想

    働いている人について
  • 工場内には従業員はほとんどいませんでした。
  • 工場の外には輸送関係の人など、直接加工にかかわりのない人が多くいました。


  • 工場の敷地内には食品の加工に携わっている人々よりもそれらを輸送する人々のほうが多いようでした。


    工場内の様子について
  • 工場内はほぼすべてが機械化されていました。
  • 工場内では一本のライン上を流れるようにして加工が進んでいくようでした。
  • 品質の管理をするための場所には数人の従業員がいました。


  • 工場内では流れ作業で機械による加工が進んでいって、従業員がかかわるのは品質を管理するような場所だけのようでした。

工場からの輸送

工場からお店に商品が届くまで

味の素の方にメールで問い合わせてみました。
このような手順で工場の製品が輸送されます。

  1. できた製品はまず工場と同じ敷地内の物流センターに運ばれます。
    ここが東日本の物流の拠点です。

  2. 物流センターからトラックで出発します

  3. そのあと、トラック輸送の環境負荷低減と効率化のために鉄道での輸送をしています。

  4. この物流センターを出発し各地のお得意先各社の物流センターや倉庫、工場などに 運ばれます。


  5. 味の素では早期から鉄道輸送にも取り組み、第一回モーダルシフト企業に選ばれています。
    更に、グループ会社全社で共同配送を推進し、輸送時のCO2排出量削減に努めています。

工場の連絡先

工場名 味の素川崎工場
所在地 〒210-8680 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1-1
TEL 0120-003476
044-233-8910
HP http://www.ajinomoto.co.jp/kfb/kengaku/kawasaki/index.html