title

逆転層

深める逆転層



水蒸気を含む通常の対流圏地表から圏界面までの大気圏。成層圏の下方に位置する。
ここでは日射によって対流が生じ、
高低気圧、雲の消長など、天気現象が見られる。
中の空気を上空に移動させたとすると、

約6.5℃/kmの割合で温度が低下する性質を持っており、

これを中立(状態)と呼びますが、実際の大気中では時間、場所により大気の温度の分布が上空へ行くほど低くならず、

逆に上昇する場合があります。

このような現象を気温の逆転といい、逆転の起こっている層を逆転層(または気温逆転層)といいます。


逆転層形成の原因としては、

・風の強い晴天の夜間に、放射冷却により地表付近の大気が冷却して起こるもの


・高気圧の圏内で吹き出す空気を補って、上空の気団水平方向にほぼ一様な性質をもつ大気の広大な塊。
広い地域に大気が停滞するとき発生し、
発生地によって大陸気団•海洋気団に、更に細かく小笠原気団•オホーツク気団に分類。
が沈降し温度上昇することにより、

 地表付近よりも温度が高くなる沈降性逆転

  などがあります。


逆転層が生じているような状態では、対流が起こって気塊が上昇すれば約6.5℃/kmの割合で温度が低下しますが、

そうすると周りの空気よりも冷たく(重く)なり、もとの高さの位置に降ろされます。

また逆に気塊が下降した場合にはもとの高さに押し上げられます。

従って逆転層内の上下の空気混合が起こりにくくなり、大気汚染物質が滞留し、高濃度汚染が生じやすくなります。


秋から冬の夕方・夜間・早朝にかけて形成されやすいです。



<<前へ PAGETOP 次へ>>