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ここでは世界の貧困国における教育の必要性について説明します。

世界には学校に行けない子どもがどのぐらいいるか知っていますか?
就学年齢に達しても小学校に通っていない子供 約5,800万人
読み書きのできない大人約7億8,100万人
(UNESCO EFA グローバルモニタリングレポート2015より)

今、世界の成人のおよそ6人に1人は読み書きができません。
戦争や貧困、女性であるというだけで教育が受けられない現状があります。飲み水や食べ物に困る生活の中でも、「教育」はとても大切なものなのです。

世界の現状を知ることは、日本の貧困問題を考える上でも必要なことだと思います。

決して遠くの国の出来事ではありません。一緒にその原因や解決方法を考えましょう。




出典:国際協力機構(JICA)(JICA地球ひろば)
「国際理解教育実践資料集-世界を知ろう!考えよう!-」p.19資料1世界の就学率(初等教育)
http://www.jica.go.jp/hiroba/menu/education/ku57pq000006cqk3-att/2_1.pdf

上の地図は世界の就学率を色分けしたものです。未就学児の37%はサハラ以南のアフリカ(サハラ砂漠より南の黄色で囲んだ地域)、34%は南西アジア、13%は東アジア及び大洋州諸国の児童です。

その多くは、開発途上国と呼ばれる貧しい国に集中しています。
就学率が低い地域では、小学校に入学しても卒業まで通い続けることができずにやめてしまう子どもの数も多くなっています。

また教育を受けられない人の、3分の2は女性です。
多くの開発途上国では、社会的に女子の教育の重要性が軽視されていて、男子生徒や教員から社会的差別が繰り返されることがあります。

女子教育が軽視されてきた傾向は成人識字率の男女差を見れば一目瞭然で、南アジアでは男性が66%なのに対し、女性は40%と断然低くなっています。

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子供たちが学校に通いたくても通えない理由は大きく3つに分けられます。

■貧困に陥る原因

1.教育機関の未整備
学校が近くにない、先生がいないなど、貧しい国や地域では学校の数が少なく先生を育てる仕組みがなかったり、子供の学べる場所の設備が少ないところがあります。


2.家庭での問題
学校に通うためのお金がない、家計を助けなければならない、親が学校に行かせてくれないなど、家が貧しいため教育費を出せず、生活のために家の仕事を手伝い働きに出なければいけないことや、子どもを学校に通わせるなら働かせたほうがましだと考えている親や、女の子に教育は必要ないと考えている親がいることがあります。


3.健康や治安
重病にかかる、戦争に巻き込まれるなど、衛生面で病気にかかりやすく近くに病院もないために病気が重くなったり、戦争などで学校が破壊され難民として避難しなければならなかったり、時には少年兵として駆り出されたりする子どもがいることがあります。


この他にも様々な問題が複雑に絡み合っているのです。



開発途上国にみられる、貧困による負の連鎖は非常に大きい問題です。

教育を受けられないことで、読み書き・計算ができないまま育ってしまい、仕事に就けず、収入が少ない状態が続いてしまい、さらには本人や子どもが教育を受けられなくなる…という悪循環=貧困の連鎖が続いてしまいます。

この負の連鎖の根本的な問題は教育、つまり読み書き・計算が出来ないということに大きな原因があると考えられています。

貧困状況に陥ることは怠惰や個人の努力不足ではなく、貧困状況に一度陥ってしまうと個人の努力では悪循環から抜け出すことが難しいのです。

食糧支援、つまり食べ物を与えても、その食べ物が無くなってしまえばまた飢えてしまいます。しかし、農業や漁業など食物を作り出す技術を与えれば、ずっと食べていくことができます。教育を受けることで技術を身につけることができるのです。

貧困の連鎖は日本でのことだけではないのじゃ。絶対的貧困に苦しむ開発途上国ではさらに深刻な問題じゃよ。義務教育を受けられる日本の子供達はむしろ幸せなのじゃなぁ。


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