よく聞く「二次災害」ってなんだろう?

地震の本当の恐ろしさは、揺れだけではありません。
場合によっては地震の規模を上回る「二次災害」とは何なのでしょうか。

「二次災害」って何?

「二次災害」とは、地震の発生によってもたらされる災害のことです。
二次災害には、東日本大震災で大規模な被害をもたらした津波、阪神淡路大震災で大きな被害をもたらした火災のほかにも、
さまざまなものがあります。

佐々木ヨウイチ
地震と二次災害って、何が違うんだ?
雪下ハナ
東日本大震災で見た”津波”が、二次災害の一つなのではないでしょうか…?
佐々木ヨウイチ
やべえな二次災害!
遠藤カオリ
二次災害って津波だけじゃないからね?
佐々木ヨウイチ
え、マジで?超やばいな!
桐生シュンタロウ
どんだけ知らないんだよ…

火災

火災は、地震発生によって発生する確率が高い二次災害です。
たとえ小さな揺れでも、火の始末を怠れば、大火災に発展する可能性が十分あります。
火災の原因は、主にガス・油を燃料とする器具のほかに、電気機器装置による火災もあります。
←阪神・淡路大震災で、住宅が延焼した写真
また、火災により生じた上昇気流によって、火災旋風が発生することもあります。
1923年(大正12年)に起こった関東地震の際に、この火災旋風が起こり大惨事となっています。

○地震が発生したときに注意すること

・使用中の機器類のスイッチを切っておく。 ・避難時にブレーカー(分電盤)を遮断しておく。
・地震後に機器を改めて使用する際には、ガス漏れがないか配線器具に異常はないか、安全確認をしておく。


津波

津波による災害については、近年では2011年(平成23年)に起こった東北地方太平洋沖地震で、
地震発生まもなく大津波が町を襲ったのが記憶にあると思います。
そもそも津波は、命を失うなどの人的災害、船や港の施設、住宅が破損したりする物的被害、
また、浸水や田畑が冠水するなどといった間接的被害の3種類があります。
人的災害の被害の大小は、津波の大きさだけではありません。
その地震の発生した時刻や町の生活状況・避難状況などによって大きく左右されます。
*津波の写真については、ストレスを感じる方への配慮として掲載していません。ご了承ください。


地割れ

強い地震動によって、地表に割れ目が生じることがあります。これが地割れです。
通常は不規則な亀裂で、埋め立て地などの軟弱な地盤や傾斜地にできやすいです。
山地では落石や山崩れが発生する可能性もあり、場合によっては地形が変わることもあります。
←新潟県中越沖地震(2007年)で、地割れが起きた写真


液状化現象

液状化現象は、埋め立て地などの地盤が緩いところで地面の水分が多くなり、地盤が弱くなることで発生します。
埋め立て地は、他と違い、土砂の粒と水の粒が均等に混ざり合っています。
大きな地震が起こると重い土が下に動き、水の粒子が梅に動くので地盤が弱くなります。
車や建物が沈み、マンホールが浮かび上がったりします。
←浦安市内で液状化が起こり、マンホールが飛び出している写真


雪下ハナ
どれも怖いですね…
桐生シュンタロウ
次からは、テレビで聞いたことのある今後の二つの大きな災害について紹介していきます。
遠藤カオリ
二つの大きな災害って、何?
桐生シュンタロウ
首都直下型地震と、
佐々木ヨウイチ
南海トラフ!
遠藤カオリ
こういうときだけ息ピッタリじゃん…

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