3-2. 速度の合成・分解
先生 さて、速度はベクトルだと説明したね。
だから、力のときと同じように合成や分解ができる。
一弥 ええ。
先生 「速度を合成」とはどういうことかというと、よく例えられる例を挙げると
「動く船の甲板の上を歩く人を岸から見た場合」など。
これを図にしてみよう。
先生 このとき、岸を基準にして「人の、岸に対する速度」考えると、 「人の、船に対する速度」に「船の、岸に対する速度」を足さなければならない。
先生 その方法は前にもやった「平行四辺形の法則」だったね。
柚莉亜 うん。
先生 それでは次に、相対速度と言うものを考えてみよう。
何かと言うと、「走っている自動車(観測者)から見た自動車の速度(対象者)」みたいなやつだ。
図にしてみよう!
先生 このとき、基準となるのが自動車(観測者)の速度。
以前、「A地点からB地点」を求める時にOBからOAを引いたように、相対速度も基準の分を引き算すれば求めることが出来る。
先生 さて、そして速度の分解。
これも力と同じように平行四辺形の法則で行うけれど、速度は特にx、y成分に分解することが多いかな?
例えば、
x、y成分に分解
ということができるわけだ。
まとめ

・速度はベクトルなので、合成や分解が出来る。

・観測者から見た速度を「相対速度」といい、対象の速度から観測者の速度を引くと求められる。

・速度は成分表示することが多い。

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