Index>Top>世界遺産とは>基準

世界遺産とは -基準-


世界遺産に登録されるものは「いちじるしく普遍的な価値をもっている文化財や自然環境」でなければなりません。世界遺産委員会はそのために基準を、文化遺産と自然遺産のそれぞれに設けています。これらの基準のうちひとつ(複合遺産の場合は、文化遺産と自然遺産からひとつずつ)以上を満たさなければ認められません。


 文化遺産
@人類の創造的才能を示す傑作であること
A建築物、技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に大きな影響を与えた人間的価値の交流を示すもの
B現存または消滅した、文化的伝統や文明に関する独特な、または数少ない証拠となっていること
C人類の歴史の重要な段階を語る建築様式、または景観に関するすぐれた見本であること
Dある文化を特徴づけるような、人類の伝統的な集落や土地利用であること。とくに歴史の流れによってその存続が危うくなっている場合。
Eだれもが世界的な価値をもっていると認めるような出来事、生きた伝統、思想、芸術的作品、または文学的作品と関連があること

 自然遺産
@生命の進化の記録、地形形成における進行中の重要な地質学的な過程、または地球の歴史のおもな段階を代表する例であること
A陸上・海洋の生態系や、動植物の進化や発展において、進行しつつ重要ある生態学的・生物学的過程を代表するものである
Bひときわすぐれた自然の美しさおよび美的要素をもった自然現象、または地域を含んでいること
C学術や保全の立場からみて、すぐれた世界的な価値をもち、絶滅の恐れのある種を含む野生生物の多様性を保つために、最も重要な自然の生息・生育地域を含んでいること

 複合遺産
文化遺産と自然遺産、両方をあわせもった遺産のことです。

TOPICS
・・・・・・・・・・・・・・・・・
政府は世界遺産候補の暫定リスト追加を発表(2007.1.29

文化遺産
   富士山
   富岡製糸場
   飛鳥・藤原の宮都
   長崎の教会群
自然遺産
   小笠原諸島