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売血問題

売血とは

売血というのは自分の血液を必要としている人に有償で売り、お金を稼ぐことを言います。 自分たちの血液を売る人たちの多くは、定職に就けない人たちで毎日仕事があるわけでもないような人々が多かったのです。 そのため、安定した収入を得ようとした人々は、売血をして生活費などを賄おうとしました。 売血することが仕事よりも簡単で楽に収入が入ったため売血に依存する人々が多くなりました。 その結果、「黄色い血」と呼ばれるものが目立つようになりました。

黄色い血とは

黄色い血はその名の通り黄色っぽくなったいる血液のことです。 売血を頻繁に行ってしまうと赤血球の回復が間に合わなくなります。 すると、血液中の赤血球が少なくなり、血液中の血漿が多くなります。 血漿は透明で黄色い色をしているため、黄色っぽい血、つまり「黄色い血」になってしまうのです。

売血が規制されるまで

健康を害するほど売血を繰り返した人たちの血液を輸血すると肝炎などの副作用が起こってしまうことが大きな社会問題となりました。 さらに自分の生命ともいえる血液を売買することが人身売買に繋がるといった声が多くなり批判を浴びました。 その結果、若い世代を中心とした売血追放運動が全国各地で起こるようになりました。 そして、政府は1964年に「献血の推進について」を閣議で決定し、赤十字血液センターが全国各地に置かれることになりました。

売血問題

低所得者による売血行為は役に立たない「黄色い血」を生み、社会問題となりました。 そのため、患者さんだけでなく、低所得者の人々の健康も守るために血液センターが全国に置かれました。

新型コロナによる影響
献血のリスク