情報化社会の光と闇
-Merit and Demerit of Information Technology-
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交流とモラル

通信技術の進化については該当の章において記述しているが、そのような通信技術の発達に伴って人々の交流の方法も進化してきた。

近代電話が発明されて以来、遠距離にいても互いに交信が可能になり、世界はグローバル化への道を辿りはじめた。インターネットやテレビ電話の発達がその最たる例と言えよう。

そのような風潮の中、かつて存在したり現代においても尚使われていたりするシステムを情報化社会の流れに合わせて電子化させたものもある。

かつて駅には伝言板があった。「何時何分、○○さんどこどこで待ってます」と書き込み、数時間たつと駅員によって消される。

現在も残っているシステムでは、掲示板がある。「○○のお知らせ―参加者募る!」といったポスターを貼っておくと、多くの人々がそれを見る。見た人々はそれを無視するも良し、関心をもって見るも良し。

前者こそ現在では個人情報保護の観点から難しいが、後者は現在も多く目にする情報伝達の手段の一つである。

また、話し合いを文で行う手段も残されている。学校の授業中に友人とメモを回し合って会話をしたことがある人も多いのではないだろうか。それこそそれは、手紙などよりもずっと軽い文章のやり取りであったはずだ。これが全世界で手軽に行えるようになったのだ。

インターネット上では、「電子掲示板」というシステムで掲示板や伝言板の代わりとしている。また、「チャット」というシステムにおいて、軽い数行程度の文章のやり取りを全世界で交わすことができる。

しかし悲しいことに、情報が一見匿名の状態で不特定多数に発信され、不特定多数に閲覧されるシステムとなってしまうと、それを悪用する人々が出現する。一見匿名であることを良いことに、他人になりすまして行動する、他人を中傷する、などという事例は少なくない。

この章では「電子掲示板について」、「チャットについて」それに伴う弊害である「荒らしについて」の三本の柱で述べて行きたいと思う。

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  • 『チャットについて』へ
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