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【夢を見る理由】

 人はなぜ夢を見るのでしょうか?それにはいろいろな説があります。

 まず「現実で達成できなかった事などを、夢という擬似的な行為で解消させている」と言う説があります。

 人間には、自覚できる意識の部分「顕在意識」と、自覚できない無意識の部分「潜在意識」があります。

 例えば、ダイエット中に『焼肉をお腹いっぱい食べる』夢を見たとします。 ダイエット中なので、顕在意識により我慢していた「焼肉を食べる」という行動を、「本当は食べたい」という潜在意識が『焼肉を食べる』夢を見せています。 これが「現実で達成できなかった事などを、夢という擬似的な行為で解消させている」という事です。

 次に「睡眠中に、大脳の活動を長時間低下させると危険なので、脳をある程度まで活動させている」という説です。 その「ある程度の活動」が「夢を見る」という事であり、「生命を維持するために見ている」と言う説になります。

 逆にレム睡眠中に脳の疲労を回復させるために見るという「回復説」や、
起きている間は制限されている自由な思考が、寝ている間は制限されないので、それが夢として現れる「自由思考説」、 未来の危機に対しすばやく対処するため、夢の中であらかじめシミュレーションしておく「シミュレーション説」などがあります。

 そして今最も有力とされている説は、人はレム睡眠時に1日に収集した情報の中で、必要な情報と不必要な情報を分別して整理している。 その整理している過程で人は夢を見ているという 「記憶、学習の過程説」です。

  このため、眠る前に嫌なことや辛かった出来事などを、紙に書き出すなど自分で情報整理をすれば、 悪夢を見ることが少なくなると言われています。