東日本大震災と阪神淡路大震災の違い

2011 年3月に東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が起きました。

1996年1月に兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)が起きました。

この2つの地震(災害)の違いについてここでは説明したいと思います。



メカニズムの違い

東北地方太平洋沖地震の場合

東北地方太平洋沖地震は太平洋プレートと北アメリカプレートの境界で起こった地震で、東北から関東地方にかけての太平洋の幅約200km、長さ約 500kmにまでわたる震源域をもっていました。

この地震は日本で観測史上最大で、世界でも1900年以降4番目に大きな巨大地震でした。そして発生した津波は、高さ40.5mを記録する大津波で した。このような大地震はどのようにして起こるのでしょうか。

まず、海のプレートが海溝で沈み込むときに陸地のプレートの端が巻き込まれます。やがて、巻き込まれた陸のプレートの端は反発して跳ね上がり、巨大 な地震 を引き起こします。この跳ね上がりによって起こる地震を海溝型地震と呼んでいます。

このタイプの地震は横に揺れ(一般的に横揺れと呼ばれる)て、規模の大きい巨大地震が多く、震源から遠くの場所でも激しい揺れがあることもありま す。そのため下のタイプの地震よりも長時間揺れることが多いです。

図j-1















↑図4−3:自分で描写



兵庫県南部地震の場合

兵庫県南部を中心に大きな被害を出したこの地震は、大都市直下で起こった日本で初めての地震でした。

海のプレートの動きは陸のプレートも圧迫し、内陸部の岩盤にも歪みを生じさせます。
ひずみが大きくなると、内陸部の地中にあるプレート内部の 弱い部分で破壊が起こります。
こうして起こる地震は、上の海溝型の巨大地震に比べると規模は小さいのですが、局地的に下から突き上げるような激しい揺れ(一般的に縦揺れと呼ばれる)を 起こします。都市直下の浅い所を震 源とする場合には大きな被害をもたらします。

図2








↑図4−4:自分で描写

このような地震には主につぎの5つのタイプがあります。
@地表近くの活断層による
Aフィリピン海プレート上面に沿うプレート境界型地震(低角逆断層型)
Bフィリピン海プレートの中の内部破壊による
C太平洋プレート上面に沿うプレート境界型地震(低角逆断層型)
D太平洋プレートの中の内部破壊による地震
兵庫県南部地震は@により起こりました。


被害の違い

写真東 日 本大震災の場合

死者数…15,842人
行方不明者数…3,475人 (12/20現在)

【概要】
東日本大震災とは、2011年3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震とそれによって生じた津波、およびその余震により引き起こされた、大規模地震災害 のことです。
大津波以外にも、地震の揺れや液状化現象、地盤沈下、ダムの決壊などによって、東北と関東の広大な範囲で被   ↑Wikipediaより引用(URL)            害が発生し、各種ライフラインも寸断されまし た。
                              阪神淡路大震災では主な死因は圧死だったのに対し、                                                       90%以上を津波による水死で占めていました。
                              揺れの周期の関係であまり建物 も倒壊せず、最大震度7                               を記録した宮城県栗原市でも一人も死者は出ませんでし                                た。
Wikipediaを参考にしました(URL)  詳しい引用情報はこちら





写真阪 神 淡路大震災の場合

死者数…6,482人

【概要】
阪神淡路大震災とは、1995年1月17日に起こった兵庫県南部地震による大規模地震災害のことです。
冬季の早朝であったため、公共交通機関・道路の利用率が少なく、外出者も少ない夜間人口であったことで、市街地・自宅外での被害を抑えました。
死者のうち、約80%は家屋が倒壊して、家屋の下敷きとなって亡くなりました
1978年宮城県沖地震の被害を踏まえて1981年(昭和56年)に改正された建築基準法に従って建築されたビルは被害も少なかったが、瓦屋根・木造・日 本家屋などの建   ↑Wikipediaより引用(URL)             物では大きな被害が出ました。
                               老朽化した木造の瓦屋根に死者が集中したのを受け、建                                築基準法を改正しました。
Wikipediaを参考にしました(URL)  詳しい引用情報はこちら




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