戦後の総理大臣
戦後には、昭和時代に17人、平成時代に16人の総理大臣が誕生しています。ここでは、総理大臣一人一人について説明します。
戦後復興期(東久邇稔彦から鳩山一郎まで)
高度経済成長期(石橋湛山から田中角栄まで)
安定成長期からバブル崩壊へ(三木武夫から海部俊樹まで)
平成不況(宮沢喜一から森喜朗まで)
いざなみ景気(小泉純一郎から麻生太郎まで)
政権交代
民主党政権(鳩山由紀夫から)
最近の総理大臣がよく替わる理由
中曽根康弘首相以降、2年以上在任した総理大臣は橋本龍太郎、小泉純一郎首相だけなんだ・・・。
なんで、こんなに首相がポンポン変わっちゃったのかというと、理由は二つあるんだ。
一つ目は「派閥」
派閥って言うのは簡単に言えば同じ意見を持った国会議員のグループで、影響力の大きな議員を中心に数人から百数十人までのグループがたくさん作られているんだ。
で……、この派閥が問題で、どんなに指導力があっても首相は議員が選び出しているから、派閥からの支持がなければ首相の座から降ろされてしまう。つまり、大きな派閥の支持がなければどんなに能力の有る人でも当選出来ないし、一度信頼を失えば多くの議員の支持を失って法案を国会に通す事も出来なくなってしまう。
もう一つは「国会の力」
日本の国会には強大な力がある。このサイトの「国会」のコーナーで説明した通り、国会が不信任案を採択した場合、首相は10日以内にやめるか解散総選挙をしなければいけない。
大統領が議会から独立していて、議会にやめさせられる事はないアメリカと違って、国会の決定により首相を辞めさせられる日本ではどうしても首相の力が弱くなってしまうんだ。つまり国会とうまくつきあわないと、当選出来てもすぐにやめさせられちゃうってこと。
こんな感じで国会とうまくつきあえなかった平成の総理大臣達はどんどん辞任に追い込まれてしまったんだ……。
政権交代
2009年衆院総選挙では民主党の圧勝による歴史的な政権交代が実現したのは知っていると思うけど、それまで長らく国の政治を担ってきた自民党はなぜ国民からの信頼を失ってしまったんだろう?
理由は色々言われているんだけど、大きなものが二つある。
一つ目は「不安定さ」
自民党は小泉が2006年に任期満了で退陣した後、三年の間に首相が安倍、福田、麻生と次々と入れ替わってしまったんだ。
これによる自民党の不安定さの露呈、2007年の参議院選挙での大敗、安倍と福田両首相による突然な退陣、麻生による相次ぐ「失言」や「ブレ」、東京都議会選挙における混乱などが自民党の信頼を失わせていったんだよ。
しかも、安倍・福田両首相は自らの内閣が窮地に追い込まれたとたんに辞職していった。
この、まるで首相としての責任を放棄し次の人に任せるような辞任の繰り返しで、国民の信頼は失われ「自民党離れ」が加速していったんだ。
もう一つは「高慢さ」
自民党は2009年の総選挙では「日本をどう変えるか」ではなく「今まで日本を運営してきたから任せろ」というメッセージしか発しなかった。
これで、政府の過去の実績から評価する無党派層(特定の政党を支持しない人)の票を獲得できなかったのだろうと言われているよ。
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