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 美濃和紙は紙漉きの際に、縦揺りに加えて美濃和紙独自の横揺りも行っています。美濃和紙には、柔らかな印象を与える紙の色、そして陽の光に透かして見た時の繊維の美しさがあります。また、薬品を使わずに自然な処理を心がけています。
 
 本当です。紙のサイズであるB判は美濃和紙に由来する日本独自のものです。明治、大正の頃の出版物は美濃和紙を基準としていたものが多く、公文書もその1つでした。現在日本ではA判とB判の二通りの大きさがあります。A判はドイツの工業規格が起源です。
 
 要因として、原料の多くが畑で栽培されているということ、化学薬品をほとんど使わないことが環境に優しい理由です。また、使い終えた和紙はリサイクルすることもできます。
 
       
 
 およそ10日です。詳しくは、「美濃和紙の知識」中の「和紙作りの流れ」をご覧下さい。
 
 昔は、春から秋にかけて農業中心の生活だったため、冬の仕事として紙すきをすることが多かったようです。今は専業としているところが多いですが、昔は副業として紙すきをしていました。
 
 冬は水が比較的きれいだからです。そのため、繊維に不純物が入りにくく、繊維同士がよく絡み丈夫な和紙ができます。また、紙のしわも少なくなるそうです。
 
       
 
 洋紙はたくさんの薬品を使って作られています。そのため、水と結びつき、紙を酸性にしてしまいます。しかし和紙は、ほとんど薬品を使っておらず、紙が中性なので劣化が起こりにくいのです。そして、繊維が平均9mm以上もあるので丈夫です(洋紙は平均1〜3mm)。
 
 理由は色々ありますが、和紙を作るのに時間がかかること、職人の数が少ないなどといったことがあります。原料の採取も洋紙に比べ簡単ではありません。完成までに約10日ほどかかる和紙に比べ、便利な機械漉きによる洋紙におされるようにして、職人の数は全国的にどんどん減っていきました。
 
 一般的には、つるつるした面を表、ざらざらした面を裏と言っています。工作をする際などに、ざらざらした方を使いたいということもあると思うので、用途によっては表や裏を気にする必要がない場合もあります。
 
       
 
 結論を言うと、紙を構成している繊維が溶けるということはありません。本当は、繊維が水中でバラバラにほぐれるために溶けたように見えるだけなのです。
 
 古紙は、家庭や企業などで一度使われた紙を指します。古紙と聞くと、汚れているというイメージを持つかもしれませんが、そんなことはありません。古紙は回収されれば再び資源として生まれ変わることができます。
 
 繊維の向きのことです。ちなみに、紙の辺の長い方に紙の目が平行である場合をタテ目、その逆をヨコ目といいます。書籍などは、強度を持つために本を開いた方向と紙の目が平行であることが重要です。
 
       
   およそ4キロです。原木の約8%が原料になり、その半分の約4%しか紙になりません。紙になった後も、傷や汚れがないか人の目で丹念に検査して取り除かれ、選ばれたほんの一握りが私達の元に届くのです。    和紙の特徴が「長持ちする」「吸水性が良い」といったことなので、筆記したものを長い間保存しておきたい場合や、あぶらとり紙になった和紙を使う場合はとても効果があります。タイムカプセルなどで、未来の自分宛の手紙に使ってみても面白いかもしれません。    それは職人さんの経験によって培われた、確かな実力がなせる技です。職人さんは、商品にできるようなきれいな和紙を漉けるように修行を積んでいます。長年紙を漉き続けることで、感覚で同じ厚さに漉けるのです。  
 
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