環境問題と動物

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○環境問題と動物
○環境問題(化学物質汚染)
○環境問題(大気汚染)
○環境問題(公害)
○オゾン層破壊

環境問題と動物


テレビテレビ

チャチャンチャンチャチャン。

環

終わっちゃったあああああ!!
走ればよかったー!!

魚先生魚先生

!!びっくりしたじゃない!!
どうしたの?


環

魚先生、聞いてください。
今、見たかった番組が終わっちゃったんです…。
『環境問題と動物』という番組だったんですけど…。
録画しておけばよかった…。

魚先生魚先生

あらあら。
どうしても知りたかったの?


環

はい。
前見たときは、動物が可愛そうなのと、それが人間の手によって壊されているというのでいらいらしちゃってあまり深く見ていなかったんです。
でも、猫先生に目を背けちゃいけないと言われたので、今回はしっかり見て、今後どうすればいいのかな?
…ということについて考えたかったんです。
今回は地球温暖化特集だったので。

魚先生魚先生

いい心がけじゃない!
感心したわ。
実は今の番組、水槽から見ていたの。
だから、私の知識と合わせて紹介するわ。


環

本当に!?
ありがとうございます。

魚先生魚先生

うふふっ。






魚先生魚先生

まず、紹介しようと思うのは『地球温暖化』ね。


環

テレビでよくやっていますよね!

魚先生魚先生

そうね。
環ちゃんは、地球温暖化ってどういう風に起こっているかわかる自信あるかしら?


環

改めて聞かれると自信ないです…。

魚先生魚先生

わかったわ。
これから学びましょうね。


環

はーい。

魚先生魚先生

それじゃあ、簡単にわかることを言ってみて。


環

地球温暖化って…たしか、地球が暖かくなることですよね?

魚先生魚先生

そうよ。


環

でも、なんで暖かくなるんだろう?

魚先生魚先生

それには条件があるの。


環

条件?

魚先生魚先生

ええ。
まず、地球の空気中には水蒸気、二酸化炭素、メタンガスなどが含まれているのはしっているわよね?


環

はい!
それなら学校の授業で習いました!
その時は、きちんと聞いていました。

魚先生魚先生

それなら、話が早いわ。
それらの気体は地球そのものから排出される熱を吸収する性質なの。
だから、地球に照りつける太陽から受取った熱は地球の外に排出せずに、地球の周りに留まらせるのよ。
この性質を持つ気体を「温室効果ガス」と言うわよ。


環

暖かそうな名前ですね。

魚先生魚先生

この温室効果ガスが増え、地球の周りがいつも熱で覆われている状態になることが地球温暖化に繋がっているのよ。


環

なぜ温室効果ガスがつくられているのですかですか?

魚先生魚先生

私たちが石炭や石油などさまざまところで使用するからよ。
ものを燃やしたりすると、温室効果ガスが増えるの。


環

え…。
じゃあ、使わなければいいじゃないですか。

魚先生魚先生

そういうこともできないのよ。
もし、そんなことをしたら、環ちゃんとかの人の暮らしが大変になってしまうわ。
電気とかも使えなくなってしまうわよ。


環

それはやだ!
な、なら、二酸化炭素を無くす機械を発明するとか…。

魚先生魚先生

そんなことをしたら、莫大なお金と技術力が必要になってしまうわ。
そもそも、二酸化炭素を無くしたら、植物が光合成出来なくて成長できず、食べ物が無くなった動物がいなくなってしまうわ。
そうしたら、皆食べるものが無くなって…の負の悪循環になってしまうわよ。


環

なんてこった!ですね。

魚先生魚先生

その温室効果ガスが地球温暖化の原因となって、動物を絶滅に追いやっているの。


環

え、温暖化と絶滅って…どんな関係があるのですか?
あ、わかった!
暖かかったら環境の変化に耐えられない両生類などの動物から死んでしまうということですね?

魚先生魚先生

そう。
両生類は、敏感だからね。
気温の変化に弱い動物はどんどん死んでしまうの…。
それに寒いとことにすむ魚なども水温が上昇することで死んでしまったり、暖かくなった海でプランクトンや藻が大発生して赤潮などがおきて魚が窒息死してしまったりするのよ。
他にも、暖かい地域ではやっている病気が、世界中に広がって死んでしまうことがあるとも言われているわ。
他にも、まだ温暖化が動物にもたらしている悪影響があるのよ。


環

なんですか?

魚先生魚先生

ホッキョクグマって知ってる?


環

はい!知ってます♪
美しい白さ!りりしい顔!かっこいいですよね!!

魚先生魚先生

そのホッキョクグマが絶滅の危機にひんしているの。


環

かっこいいホッキョクグマが!?
どうしたのですか!?

魚先生魚先生

ホッキョクグマが住んでいるところはどこだかわかるかしら?


環

もちろん!
北極ですよ。
氷の上にいる写真を持ってますよ!

魚先生魚先生

じゃあ、氷は暖かいとこではどうなるかしら?


環

もちろん、知っているに決まってますよ。
溶けて水になります。

魚先生魚先生

北極の氷が地球温暖化によってどうなるかわかるかしら?


環

…やっと魚先生の質問の意図がわかりました。
北極は、大陸じゃないから溶けちゃいますよね?
ってことは、ホッキョクグマはどうなちゃうんですか?

魚先生魚先生

…残念ながら、絶滅してしまうわ…。


環

えぇ!?

魚先生魚先生

ホッキョクグマは氷の上で子育てするの。
海で獲物をとって一休みするのも氷の上。
生活は全部氷の上なのよ。


環

氷が溶けてしまったら、子育て出来なくなっちゃったり、海で力尽きて沈んじゃう…。

魚先生魚先生

他にもアザラシもホッキョクグマと同じになってしまうかもしれないの。
生活の仕方が同じだからね。


環

そんな…。
地球温暖化って、動物にとって良くないことばかりじゃないですか。

魚先生魚先生

地球温暖化は一人ひとりの努力で進行を遅らせられるの。


環

何をしたらいいんですか?

魚先生魚先生

まずは、燃やすごみを出さないことね。
食べ物をむやみやたらに捨てないとか、ビニール袋を断るとかかしら。
他にも、二酸化炭素を出さないような乗り物に乗るとかかしらね。
車ではなくて、電車とか…。


環

これから私も、そういうことを実行していきます!
他にもいっぱい調べて実行しますね!

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環境問題(化学物質汚染)

七本足のカエル
環

なに、このカエル!!
足が7本もありますよ!
まさか本当にいたりしませんよね?
いたら、気持ち悪いよう…。

かえる先生かえる先生

実はこのカエル、中国のあるレストランの食用ウシガエルから本当に見つかったんだ。


環

えぇっ!
じゃあこのカエルはどうして足が7本もあるんですか?

かえる先生かえる先生

原因は、農薬などの化学物質汚染か寄生虫だといわれているんだ。


環

…カガクブッシツオセン?

かえる先生かえる先生

化学物質汚染とは、工場からの有害物質をそのまま川に流したり、合成洗剤を使ったり、農薬を散いたりすることで水が汚れてしまうことだぞ。


環

動物にはどのような影響があるんですか?

かえる先生かえる先生

さっきのカエルみたいに本来無い形の動物が生まれたり、海の生き物の免疫力が低下したりするんだ。
特に食物連鎖の上のほうに立っている動物に影響が出やすいんだよ。


環

ということは、動物を食べている人間にも影響があるのでは…?
そう考えると、私たちに関係ない事ではないですね…。
きちんと考えていかないといけないですね!

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環境問題(大気汚染)

環

猫先生、環境問題ってかえる先生が言っていたもの以外にもあるんですか?

猫先生猫先生

もちろん!
大気汚染とか、ちょっと昔の話だと公害なんかがそうだよ。


環

大気汚染とか公害とかって社会で習ったような・・・習ってないような・・・。

猫先生猫先生

うーん・・・。
あんまりわかってないみたいだからぼくが説明してあげよう。


環

ありがとうございます、猫先生!!

猫先生猫先生

まずは、大気汚染から説明するね。


環

はーい!

猫先生猫先生

大気汚染は、空気の中に含まれているとても小さな粒や有害な気体が増えることで起こるんだ。
特に今は中国の大気汚染が問題に挙げられているよ。


環

それって、ニュースでやってるナントカっていう物質のやつですよね?

猫先生猫先生

環ちゃんのいう「ナントカ」って、もしかして「PM2.5」のこと?


環

はい!多分それです!

猫先生猫先生

PM2.5っていうのは直径が2.5マイクロメートルの物質で、自動車の排気ガスや工場から出る煙などに含まれるよ。


環

先生・・・
マイクロメートルの大きさが分からないんですけど・・・

猫先生猫先生

おっと!ごめんごめん!
1マイクロメートルっていうのは1ミリの1000分の1の大きさなんだ。


環

1ミリの1000分の1か・・・。想像も出来ないくらい小さいですね!

猫先生猫先生

そうだね。PM2.5とかの目に見えない小さい物質や有害な気体がどんどん増えて環境や環ちゃんたち人間に悪い影響を与えるんだ・・・


環

こ、怖い・・・
もし、大気汚染がひどくなったら環境にはどういう影響があるんですか?

猫先生猫先生

これは増えた物質や気体によっても違うんだけど、植物が枯れたり、葉っぱが全部落ちたりしてしまうんだ。


環

そしたら動物の食べるものがなくなっちゃう!

猫先生猫先生

そうだね。
でも、人間にも直接影響があるんだ。


環

えっ!そうなんですか?

猫先生猫先生

よく考えてみて!
人間が呼吸をしたら、小さい粒とかが肺に入って・・・


環

あわわわわわ・・・
肺がやられちゃう!!

猫先生猫先生

うん。
肺に入ると機能が低下したり、呼吸障害を起こしたりしてしまうんだ。


環

怖い、怖すぎるっ!

どうしたら大気汚染を防げますか?

猫先生猫先生

たとえば、家の車を使わないで自転車を使ったり、電車とかの公共の乗り物を使うことかな。
あとは、ものを大事に使うことだね。



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環境問題(公害)

猫先生猫先生

それじゃあ、次は公害について話をしよう。


環

はーい!

猫先生猫先生

環ちゃん、公害ってなにかわかる?


環

よく分かりません…。
あっ!でも「イタイイタイ病」は名前だけ覚えています。
覚えやすいから…。

猫先生猫先生

それは四大公害病のひとつだね。


環

四大公害病?

猫先生猫先生

環ちゃんには公害について1から知ってもらう必要がありそうだね!


環

猫先生よろしくお願いします。

猫先生猫先生

人間が水や土を薬品などで汚したり、土の中にある鉱物を掘り出したりして地面を沈めてしまったりしてしまうことをまとめて公害と言うよ。


環

あれ?先生。
公害は動物とはどのような関わりがあるのですか?

猫先生猫先生

それはね、四大公害病を知ってもらえると分かるんだ。
四大公害病って言うのはね「水俣病」「第二水俣病」「イタイイタイ病」「四日市ぜんそく」のことだよ。


環

やっぱり「イタイイタイ病」って名前で一番覚えやすい!

猫先生猫先生

…うん。


環

でも、公害って動物とは関係なさそうな気がします。

猫先生猫先生

本当に動物と関係があるのは「水俣病」と「第二水俣病」なんだ。


環

何でですか?

猫先生猫先生

水俣病は環境汚染による食物連鎖により起きた人類最初の病気といわれているよ。


環

最初って悲しいですね…。

猫先生猫先生

実際に起きた事だからね。
しょうがないよ。
この病気のはじめは、ある工場から有機水銀という危険な物質が川や海に流れ出していたことなんだ。
流れ出した有機水銀を魚が食べ、その魚を人間がたべて起こってしまった病気なんだ・・・。


環

こ、怖い…。
動物も、人間も被害を受けたのですね…。
動物なんて何も悪くないのに…。
人間なんて、自業自得じゃないですか。
そういえば先生、水俣病と第二水俣病の違いって何ですか?
数字だけ?

猫先生猫先生

水俣病は熊本県で、第二水俣病は新潟県で起きた公害だよ。
原因とか症状とかは特に変わらないよ。
でも、この病気が2回も起こってしまったのは事実なんだ。


環

水俣病ってどんな病気だったのですか?

猫先生猫先生

主な症状は、耳鳴りがしたり、幻覚が見えたり、味や匂いを感じられなくなったりするんだよ。
ひどい場合は意識を失ったり、死んでしまったりするんだ・・・。


環

こんな怖い病気を二度起こさないようにしないといけないですね!
動物の為に・環境の為に・人間の為に。


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オゾン層破壊

鳥先生鳥先生

環、「牛のげっぷがオゾン層を破壊している」って聞いたことあるか?


環

牛のげっぷ?
…まず、オゾン層ってなんですか?

鳥先生鳥先生

お、おう。
じゃあ、まずはオゾン層から説明するぞ!


環

はーい!

鳥先生鳥先生

オゾン層っていうのは、太陽から出る紫外線などの有害な光線から俺たちを守ってくれている、オゾンが高濃度に入っている大気のことなんだ!
これが無くなったら、紫外線の影響で皮膚がんになったりするぞ…。
地面から20kmよりにあって、分厚さがなんと3mmなんだ!!
まっ…まあ、この厚さは、地上に降ろして、気圧でプレスした時の厚さなんだけどな。


環

あらら。
っていうか、守ってくれているものをなんで知らなかったんだろう…。

鳥先生鳥先生

オゾン層とは言うが、実際は『膜』があるんじゃなくて、大気に比較的濃いオゾンが混じっている空気のところをそうやって呼んでいるんだぞ。


環

へぇー。
想像したのが、膜のイメージだったのでちょっとびっくりしました。
でも、どうしてオゾン層は破壊されてしまうのですか?

鳥先生鳥先生

それはな、フロンガスと呼ばれる人間の作り出したガスやメタンガスや炭酸ガスによって壊されているんだ!


環

人間…。
あれ?
牛は関係ないんですか?

鳥先生鳥先生

そんなことないぞ!
それが、大有りなんだ!
牛は何回か、噛んで胃に戻す反芻というものを行うための4つの胃を持っているんだが、 その4つの胃の1つ目の胃にいる微生物が消化をするときにメタンガスを作り出すんだ。
それがげっぷとして外にでるんだ。


環

口からメタンガスがでるなんて…!

鳥先生鳥先生

でも、げっぷにメタンガスが含まれているのは牛だけじゃないんだ!


環

えぇっ!嘘っ!

鳥先生鳥先生

羊やヤギやラクダだってそうなんだぞ!


環

どうして牛だけが犯人みたいに言われてるんですか?
なんかかわいそうです…。

鳥先生鳥先生

多くの国で一般的な家畜として育てられてきたからだろう。
牛やそのほかの動物が出すメタンガスなんてほんの2~30%に過ぎないんだ。


環

考えてみたら、げっぷなんて普通に出るものだから対策出来ないじゃないですか。

鳥先生鳥先生

それが、対策は出来るんだ。
今は、技術の進歩とともに、消化のいいえさの開発が進んでいるんだ。


環

すっごーい!
そういうことなら、オゾン層破壊なんて無くなったも同然じゃないですか!

鳥先生鳥先生

実は、牛やそのほかの動物が出すメタンガスなんてほんの2~30%に過ぎないんだ。


環

え…。
って事は…その他は人間…?

鳥先生鳥先生

ああ。
ほとんどが人間だな。


環

じゃあ、私はどうすれば…?

鳥先生鳥先生

環たち人間はオゾン層の破壊を動物のせいだけにしないで、オゾン層を守っていってほしいんだ!
電気製品の購入の時とかに、環境にやさしいかとかを見てほしいって事な。


環

はいっ!


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