共鳴現象とは
共鳴とは気体、液体もしくは物体がある周期で振動しているとき、『そこに外部から同じ周期で力が加わると力を受けた物体の振動の幅(振幅)が大きくなる』
という現象です。
また共振という言葉がありますがこれは原理的には共鳴と同じです。
(共振は主に物理現象などに使われます)
原理の説明だけでは理解が難しいので具体例でみていきましょう。
共鳴現象の例
マイクで話しているときにキーンと音が鳴る現象(ハウリング)。乾燥機を回しているとき異常にガタガタ揺れ出す。
ワイングラスに向かって一定の周波数の声を出すと粉々に割れてしまう。
体を動かしてブランコを大きく揺らす。
弦の振動をギター本体に共振させて音を増幅させている。
高層ビルは高層ビルはゆっくりと振動している。
→地震が起こったとき地面のゆれと高層ビルのゆれが共振するのを回避するため
(振動が共振によって伝わりビルが大きく揺れるのを回避するため)
など
他にも、風で揺れた橋が共振現象を起こして崩壊してしまったという事故があったり、
電子レンジではマイクロ波を発生させる原理の中で共振が利用されています。
実験
共鳴現象のなかでも有名な音叉の共鳴を実験してみました。
画像クリックで動画が再生されます。
この音叉の共鳴現象は
一方の音叉(Aとする)の振動数が
別の音叉(Bとする)の振動数(またはその整数倍の振動数)
と一致するとAが起こした空気の振動がBを 振動させます。
この動画では一方の音叉を鳴らして少ししたら鳴らした音叉を止めています。
すると鳴らした音叉は止めたはずなのに音はまだ続いています。
音源は隣あった音叉でした。
これは先に鳴らした音叉の振動が空気を伝ってもう一つの音叉にぶつかることで起きます。
【文献】
なるほどナットク!電波が分かる本