電気抵抗

電気抵抗とはその名の通り、電気の流れを妨げるものです。

つまり、電流の流れにくさのことをいいます。

電気抵抗をあらわす単位はオーム(Ω)という単位を使います。


オームの法則

誰もが一度は聞いたことがある法則だと思います。

式で表すと・・・    と表されます。

Rは抵抗(Ω)、Vは電圧(V)、Iは電流(A)のことを指しています。

この式は、電流は加えた電流に比例し、抵抗に反比例することを表しています。


ゲオルク・ジモン・オーム (1789~1854)

ドイツの物理学者のオームは高校教師として働きながら、ボルタの電池についての研究を行っていました。

そんな生活の中で、1827年、彼は独自に電気、電圧、抵抗の基本的な関係を表す法則を見つけ出しました。よって、「オームの法則」と名付けられました。

しかし、実は彼がオームの法則を発表するまえにすでに法則を発見している人物がいました。



ヘンリー・キャヴェンディッシュ (1731~1810)

ヘンリー・キャヴェンディッシュはイギリスの化学者、物理学者です。

貴族のもとに生まれ、ケンブリッジ大学で学びました。

1781年にヘンリーはオームの法則を発見していました。ヘンリーの発見はオームが発見したのよりも46年も前でしたが、発表をしなかった ようです。

もしかしたら「ヘンリーの法則」になっていたかもしれないと考えるともったいないですね。



電気抵抗の原因


簡単にまとめると、電子の運動を妨げることが電気抵抗の原因です。

主要な原因は熱による振動によるものです。

ここでは、金属を例に挙げて説明します。

金属の場合

多数の金属原子が集まると、金属原子はお互いの価電子を放出して金属は陽イオンとなり規則正しく配列されます。

放出された価電子は多数の陽イオンの間を動くことができ自由電子と呼ばれます。

また、自由電子は陽イオンの周りを動きまわってるわけですが、陽イオンは熱運動をしています。

その熱運動が自由電子の動きを妨げることによって抵抗が発生しています。

つまり、高温であるほど抵抗は大きいということです。




【参考サイト】

電気の歴史イラスト館

http://www.tele.soumu.go.jp/kids/time2/time2.htm
Wikipedia(人物の肖像画や情報)
http://ja.wikipedia.org/wiki/ゲオルク・ジモン・オーム
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヘンリー・キャヴェンディッシュ




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