大気中に浮遊している2.5μm(1μmは1mmの千分の1)以下の小さな粒子のことで、
従来から環境基準を定めて対策を進めてきた浮遊粒子状物質(SPM:10μm以下の粒子)よりも小さな粒子です。
PM2.5は非常に小さいため(髪の毛の太さの1/30程度)、肺の奥深くまで入りやすく、
呼吸系への影響に加え、循環器系への影響が心配されています。
粒子状物質には、物の燃焼などによって直接排出されるものと、
硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、揮発性有機化合物(VOC)等のガス状大気汚染物質が、
主として環境大気中での化学反応により粒子化したものとがあります。
発生源としては、ボイラー、焼却炉などのばい煙を発生する施設、コークス炉、
鉱物の堆積場等の粉じんを発生する施設、自動車、船舶、航空機等、人為起源のもの、
さらには、土壌、海洋、火山等の自然起源のものもあります。
これまで取り組んできた大気汚染防止法に基づく工場・事業場等のばい煙発生施設の規制や
自動車排出ガス規制などにより、SPMとPM2.5の年間の平均的な濃度は減少傾向にあります。
※環境省『微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報』
(http://www.env.go.jp/air/osen/pm/info.html)より転載。
また、喫煙することによっても、室内のPM2.5濃度は上がります。
環境省大気汚染物質広域監視システム【そらまめ君】で、全国のPM2.5などの濃度がわかります。