コンピュータウイルスには多種多様な種類があります。
今回はコンピュータウイルスの代表的なものを紹介していこうと思います。
ファイル感染型ウイルス
![](study_img/virus_file.png)
プログラムを実行する時につく
拡張子、
[exe]や[com]などに潜むウイルスです。
このウイルスは、プログラムの起動時に活動を
開始し、自己増殖やコンピュータ内の破壊活動を
行います。
マクロ感染型ウイルス
ワードやエクセルには「マクロ機能」と呼ばれるものが入っています。
![](study_img/virus_macro.png)
ある一定の手順を保存し、任意に呼び出すことで
セットしておいた機能を繰り返すことができる
便利な機能です。
マクロ感染型ウイルスは、このマクロ機能に
コンピュータウイルスを埋め込んでおき、
パソコンの持ち主がマクロ機能を使用することで
活動を始めます。
OSに関係なく発動するので少々厄介な相手です。
ブートセクタ感染型ウイルス
ブートセクタは、OSを起動するときにプログラムを呼び出すために
ハードディスクに設置されているものです。ブートセクタ感染型ウイルスは、
このブートセクタに常駐しながら潜伏するウイルスで、
一定時間がたった後に強制操作などの行為を行ってきます。
ワーム
ワームは他のファイルに感染するようなことはせず、
自己増殖のみによって増えていく特徴のあるプログラムです。
メールを介してどんどん増えていくウイルスです。
トロイの木馬
このウイルスは、一見有用で使えそうなプログラムに潜み、
![](study_img/virus_toroi.png)
そのプログラムを使用しようとすると潜んでいた
ウイルスが活動を始めるタイプのものです。
名前の由来については
トロイア戦争(トロイ戦争)
において、木馬の中に兵士を潜ませて都市の中で
攻撃を仕掛けた逸話が有名です。
ロジックボム
特定の条件を満たしたときに発動するウイルスです。
ほとんどのものがOSごとプログラムを破壊してしまうので起動してしまうと
パソコンが起動できないという事態にも陥ってしまいます。
有名なものに
チェルノブイリ原発事故に因んで4月26日に起動する
「チェルノブイリ」があります。
ガンブラーウイルス(ジェノウイルス)
FTPパスワードが盗まれて、Webサイトの運用に支障をきたすウイルスです。
Webサイトそのものに攻撃を与えるので対応が難しいです……
スパイウェア
自分が知らないうちに氏名やパスワード、アドレスなどを
別の人に送ってしまうウイルスです。
パソコン自体には影響がないため、無害だと思われ発見されにくいので悪質です。
ボット
![](study_img/virus_bot.png)
このウイルスはほかの人のパソコンを乗っ取り、
操作してしまうウイルスです。
遠隔操作で乗っ取ることにより、メールを大量に
送りつける、Webサイトを攻撃するなどの悪事に
使用されてしまいます。