このページは2017年1月6日に更新されました。内容が最新ではない場合があります、ご注意ください。

国民感情

会話

日中関係の歴史

日中関係歴史表

日中共同声明とは
前文と9項目の本文で構成されていて、両国国民の願い、戦争への反省、国交の正常化、中国政府が一つしかないことを認める、台湾が中国の一部であることを認める、外交関係の樹立、戦争賠償の放棄、平和五原則と国連憲章の原則の確認、覇権主義に対する反対、平和友好条約の締結のための交渉の合意、貿易・海運・航空・漁業などの協定の締結のための交渉の合意について記されています。

日中平和友好条約とは
前文と5項目の本文で構成されていて、日中共同声明を基本的に受け継いだものとなっている。第1条で主権・領土の相互尊重、相互不可侵、相互内政不干渉、第2条で反覇権、第3条で両国の経済的、文化的関係の発展のための努力、第4条でこの条約の第三国との関係について記されています。

靖国神社公式参拝の問題とは
太平洋戦争などの戦死者を祀っている、靖国神社に政治家などが公式参拝することは戦争を肯定化している行為だと中国や韓国が反発している問題です。

調印とは
条約や協定などの内容が確定した場合、それに関係する当事国の代表者がその公文書に署名すること。

感情の対立

「爆買い」の地として有名な秋葉原
秋葉原
By Jmho (Jmho's file) [CC-BY-SA-3.0],
Akiba denkigai.jpg, via Wikimedia Commons

日本には、毎年たくさんの中国人観光客が訪れていて、爆買いという言葉ができてしまうほど日本経済に良い効果を与えています。こうして見ると、仲が良さそうに見える両国ですが、悪い面もあります。例えば、NPO法人言論NPOによる「第12回日中共同世論調査」によると回答した日本人の92%、中国人の77%が互いに悪い印象を持っているそうです。

記憶に新しい2010年の反日デモは、尖閣諸島沖で海上保安庁の巡視船と中国漁船が衝突したことが理由で起こりました。デモの内容は日系百貨店などへの破壊活動、日本製品不買運動、日本車が破壊されることなどがありました。これに対抗し、日本国内では右翼派の人たちによる反中デモが行われるようになり、両国の仲は悪くなりました。

中国のデモ隊による日本へのデモ 反日デモ By VOA [Public domain],
2012 Anti-Japan demonstrations4.jpg,
via Wikimedia Commons
秋葉原での日本のデモ隊による中国へのデモ 反中デモ By 多摩に暇人 (Own work) [CC BY-SA 3.0],
Demonstration on 17 October 2010 at Akihabara01.jpg,
via Wikimedia Commons

その理由

では、なぜこれほどまでに仲が悪くなってしまったのでしょうか。
先の調査によると、主に下記の理由が挙がります。(上から多い順)

日本側

  • 尖閣諸島問題
  • 中国の覇権的な行動
  • 自己中心的な資源・エネルギー開発
  • 国際ルールを守らない姿勢
  • 歴史問題

中国側

  • 歴史問題
  • 尖閣魚釣島の国有化
  • 米国などとの中国包囲網の形成
  • 一部の政治家への不満
  • 日本メディアによる中国脅威論

良いところも

ここまで、悪い点ばかりが目立ってきた両国関係ですが、中国の長い歴史や日本人の勤勉な姿勢など、互いを尊敬している点もいくつかあります。また、両国の先の回答者の7割が関係の向上の必要性を感じているそうです。
これは、両国の関係は工夫次第では良くなることを示しているでしょう。

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