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尖閣諸島問題

会話

尖閣諸島問題とは

尖閣諸島
By BehBeh [CC BY-SA 3.0], 20100915尖閣諸島魚釣島北小島南小島.jpg, via Wikimedia Commons

東シナ海上にある尖閣諸島領有権について、日本と中国(台湾を含む)が争っている問題です。
日本は「尖閣諸島」と呼んでいますが、 中国では「釣魚群島」と呼んでいます。

尖閣諸島の場所

尖閣諸島とは、東シナ海上の南西諸島西端に位置しており、 魚釣島などの島からなる島々の総称のことで、
沖縄本島から410km、与那国島から150km、台湾から170km、中国大陸から330km離れています。

尖閣諸島問題の歴史

年表

日本側の主張

日本政府は尖閣諸島問題について次のような主張をしています。

  • 日本は1895年に他国による支配が及んでいないことを確認したうえで日本の領土に編入
  • 歴史的にも国際法的にも尖閣諸島は日本の領土のため、領有権の問題は存在しない
  • 尖閣諸島はサンフランシスコ平和条約で日本が放棄した土地に含まれていない

ちなみに、アメリカ日本を支持しており、日本が実効支配している尖閣諸島は日米安保適用範囲と発言しています。

日米安保とは
日米安保条約とは1960年1月19日にできた「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」のこと。主に在日米軍の駐留や、日米の安全保障の協力について記されている。

中国側の主張、それに対する日本側の反論

中国側の尖閣問題についての主張と、それに対する日本側の反論です。

  • 歴史文献に釣魚島(魚釣島)が登場していて、琉球国には属してなく、中国の領土であった。
    【反論】1561年に琉球へ派遣された使節が皇帝に提出した文書に、尖閣諸島の大正島が「琉球」と明記されていた。
  • 日清戦争のときに、日本が不当に尖閣諸島を奪った
    【反論】日本による尖閣諸島の 編入は、日清戦争による台湾・澎湖列島の割譲という侵略行為とは全く異なる、正当な行為であった。
  • 中国はサンフランシスコ平和条約関与していないので、そこで決定されたことは認めない
    【反論】サンフランシスコ平和条約に間違いはなく、尖閣諸島は1895年1月14日の編入から一貫して日本が統治し続けてきた固有の領土であり、このことは国際社会からも認められている

中国の目的

尖閣諸島の領有権を中国が主張している理由として以下のことが考えられています。

  • 尖閣諸島周辺にある、石油資源や漁場が欲しいから
  • 中国内での格差などの問題に対する、国民の不満国外に向けさせるため。
  • 海洋強国を目指し、地域海軍から外洋海軍へのシフトを目標にしている中国海軍にとって、尖閣諸島周辺の領有権を持つことは重要となるから。

海洋強国とは
中国政府の国家目標の一つであり、2012年11月に開かれた第18回中国共産党大会で盛り込まれた。海洋権益(海洋に関する権利とそれによる利益)を高めることが目的となっている。

地域海軍とは
領海の防衛を主とし、本国より遠く離れた海域での、軍事活動の能力を保有していない海軍のこと。

外洋海軍とは
領海の防衛や本国より遠く離れた海域での、軍事活動の能力を保有している海軍のこと。

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