Let's think of ENERGY!!

   

エネルギーの歴史

日本のエネルギーの歴史をたどろう!

ユッピー「ねえねえ!早く未来改造計画を考えようよ!」

茶実子「待って、ユッピー。未来を考えるには、まず過去・現在をよく知ってからじゃないとダメよ。ユッピーは、日本のエネルギーについてどのくらい知ってるの?」

ユッピー「ピピッ… "エネルギー":物体や系が持っている仕事をすることのできる能力。この意味から転じて、物事を成し遂げる気力・活りょ……」

茶実子「も、もういいわ、ユッピー。一から一緒に勉強しなくちゃね。…ところで、ユッピーはどうやってこの時代に来たの?」

ユッピー「タイムトラベルだよ。この力があれば、どんな時代へもひとっ飛びさ!」

茶実子「それじゃあ、その力で日本のエネルギーの歴史をたどる、タイムトラベルに出かけましょう!」

ユッピー「わーい!」

茶実子「見て、これが旅の行程表よ。」

年表
1868 鍋島藩が高島炭鉱で初めて機械を導入した石炭生産を始める。
1903 石炭生産が1000万トンを超える。
1940 石炭生産5631トン(我が国の最高出炭記録)。
1946 石炭産業に増産を後押しする傾斜生産方式を導入。
1960 アラビア石油がクウェート沖でカフジ油田を発見 (自主開発油田の獲得)。 石油輸出機構(OPEC)設立。
1961 1次エネルギー供給で、初めて石油が石炭を上回る (エネルギー革命)。
1963 第1次石炭政策。
1966 我が国初の原子力発電所、東海1号機が営業運転開始。
1969 LNGの輸入開始。
1973 資源エネルギー庁発足。 第1次石油危機起こる。
1979 第2次石油危機起こる。
1980 「石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律」の制定。
1990 湾岸戦争勃発。
1992 最後の石炭政策。
1997 三井三池炭鉱閉山。
2000 カフジ油田の原油採掘権が失効。
2002 北海道の太平洋炭鉱が閉山し、主要炭鉱が全て閉山。
2005 先進国にCO2など温室効果ガスの排出削減を義務づける「京都議定書」が発行。
2011 福島第一原発でレベル7の大事故。
2012 福島第一原発1-4号機廃止。
2015 COP21にて、2020年以降の地球温暖化対策について定める「パリ協定」が締結される。

「数字でみる日本の100年」改訂第6版 日本国勢図会長期統計版 参考

 

ユッピー「なんだか難しそうだなあ…。」

茶実子「大丈夫!重要なポイントを見ていきましょう!」

 

"TIME TRAVEL!!"

 

戦後復興期-高度経済成長期

ユッピー「着いた!この時代はいつ?」

茶実子「私のおばあちゃんが子供の時ね。」

ユッピー「なんだか町がボロボロ…。ここ本当に日本?」

茶実子「戦争直後だからね……。でも日本は、この状況から見事に復興したのよ、石炭をエネルギーの軸にして!

茶実子「戦後復興期、日本は石炭と鉄鋼の増産に必要な労働力、資金、資材などを最優先させて確保する「傾斜生産方式」(1946年)により、石炭増産体制を確立して、終戦直後の荒廃から経済の復興を目指したの。1956年には、経済白書で『もはや戦後ではない』と宣言されたわ。」

ユッピー「頑張ったんだね、日本!うわあ、グラフを見ると、本当に石炭中心だったことが分かるね。」

茶実子「そうね。でも高度経済成長期に入ると様子は一変するわよ。」

 

"TIME TRAVEL!!"

 

茶実子エネルギー源の柱が石炭から石油へとシフト。中東で巨大油田が次々に発見され、安価な原油が大量に供給されるようになったからね。1961年には、一次エネルギー供給で、初めて石油が石炭を上回ったのよ。"エネルギー革命"ね。」

ユッピー「こうして僕らは、エネルギーを海外に頼ることになっていくんだね……。」

茶実子「そう。1960年度に43.4%だったエネルギーの輸入依存度は、1969年度に80%を突破してしまったわ。」

ユッピーでも、それがどうしていけないんだろう?

 

"TIME TRAVEL!!"

 

石油危機

 

ユッピー「うわあ!トイレットペーパー争奪戦が起きてる!みんなどうしちゃったの!?」

茶実子石油危機(オイルショック)ね。1973年第4次中東戦争勃発をきっかけに、アラブの産油国が石油の供給削減や値上げにふみきり、第1次石油危機が発生。原油価格は翌年1月までに約3.6倍に上昇し、安価な石油に依存していた先進資本主義国は不況におちいったわ。」

ユッピー「世界中が大打撃を受けたんだ!みんなが中東ばかりに頼るからこうなっちゃうんだよ。でも、日用品の買占めはなんで起きたの?」

茶実子「石油危機によって紙がなくなる、というデマが流れたのよ。高度経済成長で大量消費に慣れた日本人にとって、品不足は恐ろしいものだったのね。第一次石油ショックによって石油供給不足の恐ろしさを経験した日本は、エネルギーを安定的に確保することを国の最重要課題と位置づけて、脆弱なエネルギー供給構造を改善するために、

@石油依存度の低減と非石油エネルギーによるエネルギー源の多様化

A石油の安定供給の確保

B省エネルギーの推進

C新エネルギーの研究開発

など様々な政策を掲げたわ。」

ユッピー「このころから、省エネや新エネルギーが注目され始めたのか!」

茶実子「そうね。このように第一次石油危機できちんと対応したから、1979年にイラン革命によって起きた第二次石油危機では、ひどい影響は受けなかったのね。」

茶実子「グラフを見ると分かるように、石油危機以降、脱石油政策に取り組んだ結果、一次エネルギー供給に占める石油の割合は、着実に低下していったわ。この間、原子力、天然ガス、石炭が代替エネルギーとして大きな役割を果たしたのね。」

ユッピー「なんだかこの調子でうまくいきそうだね、日本!」

茶実子「でもね……、」

 

"TIME TRAVEL!!"

 

福島第一原発事故

 

ユッピー「うわあ!地震だ!」

茶実子「気をつけて。今は2011年3月。福島第一原発事故が起きた日よ。」

ユッピー「あ、僕も知ってる。僕みたいなロボットが、現場の調査で活躍したよね。」

茶実子「石油に代わるエネルギーとして大きな可能性を持っていた原子力だけど、この事故を機に、一時的に国内の原発は全て停止。各地で計画停電が実施されて、安定したエネルギー供給は当たり前のものではないんだ、と思い知らされたわ。原子力の安全性に対する国民の信頼も大きく揺らいだから、この年は、エネルギー政策の大転換期と言えるわね。」

ユッピー「うーん、難しい問題だね……。」

 

"TIME TRAVEL!!"

 

現代

 

ユッピー「あ、もう戻ってきちゃった。」

茶実子「ユッピー、このタイムトラベルを踏まえて、これからの日本のエネルギー政策には何が必要だと思う?」

ユッピー「うーん、このまま化石燃料に頼っていると、僕のいる未来みたいに、環境破壊や、石油をめぐった戦争が起きちゃう。それを止めなきゃ!」

茶実子「そうね。そのためには、もっとグローバルな視点で考えなきゃ。安定したエネルギー供給は当たり前、と思っていてはいけない。日本だけ良ければいい、というものじゃない。京都議定書やパリ協定で定められたように、地球規模での環境問題に配慮しながら、賢くエネルギーを使う責任があるわ。さらに、世界中のみんなが平和で便利にエネルギーを得られるように、エネルギーを自由に取引できる制度を整えたり、少ない燃料からでも効率よくエネルギーを生み出す研究をしたりすることが必要ね。私たちの世代が率先して進めていかなくちゃ!」

ユッピー「資源は、地球にいる僕らみんなのものだもんね!」

 

茶実子ユッピー「それじゃあ、未来計画を考えよう!」

 

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