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二酸化炭素
無色、無臭で少し酸味のある気体。炭酸ガスともよばれる。1個の炭素原子と2個の酸素原子からなる分子で、分子式はCO2である。現在の大気には約0.03%含まれているが、地球が誕生したころの原始大気では、二酸化炭素が約96%も占めたといわれている。
*二酸化炭素の歴史
二酸化炭素は、地球が誕生したときから存在していた気体である。地球の原料である隕石や微惑星に水や窒素など他の無機物とともに含まれていたのが、衝突脱ガスによって地球にもたらさらされたのである。脱ガスした二酸化炭素は、気体として大気中に大量に存在していた。その量は現在の約70倍ともいわれている。
一体二酸化炭素はどこへ消えたのか。
別に消えてなくなったわけではない。姿を変えて今も地球のどこかに存在している。それは岩石の中である。二酸化炭素は大変水に溶けやすいため、大気中に存在していた大量の二酸化炭素は次々と海の中へ溶けこんでいった。そして、海の中でカルシウム(Ca)やマグネシウム(Mg)と結合して炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムなどの炭酸塩となり、海底に沈殿して岩石となったのである。炭酸カルシウムの岩石は石灰岩であるが、ほかにも炭酸カルシウムは石灰質の外骨格として、イソギンチャクによりサンゴのまわりに固定されていった。こうして徐々に大気中の二酸化炭素は現在の量まで減っていったのである。
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