廃棄物の処理

  1. 放射性廃棄物の発生
  2. 処分に対する基本的な考え方
  3. 放射性廃棄物処理設備
  4. 低レベル廃棄物
  5. 高レベル廃棄物
  6. 原子力施設の廃棄措置

高レベル廃棄物

       
  1. 多重バリアシステム    
  2. 工程

多重バリアシステム
@人工バリア(人的なもの)
ガラス固化体放射性物質がガラスの成分として一体となって取り込まれており、これを封入するステンレス製のキャニスターと合わせて言います。
オーバーパック処分にあたって、ガラス固化体を包む金属製の容器の事。放射能レベルが十分に低くなるまでの間、地下水とガラス固化体とが直接接触する事を防ぎます。
緩衝材(ベンナイト)オーバーパックの周囲にはベンナイトと呼ばれる粘土が詰められています。ベンナイトは地下水がしみ込むと膨張し地下水の侵入を抑制する働きをします。また物質をよく吸着するので放射性物質が移動してしまうのを抑制する働きもあります。
A天然バリア(自然作用によるもの)
処理施設のある地層を岩盤にする事によって、たとえ人工バリアから放射性廃棄物が溶け出してしまったとしても岩に付着する事によってほとんど放射性廃棄物は移動しないのです。
隆起・侵食の著しい地層や火山・断層をさける。
地下資源の多いところ(将来人間が侵入しそうなところ)をさける。

工程
処理:
使用済み燃料からウランやプルトニウムを抜き取った後に出る廃液をガラス固化体にする。
貯蔵:
冷却のために30〜50年間貯蔵
密封:
オーバーパックでガラス固化体を包む。
埋設:
地下の深いところに緩衝材(ベンナイトという粘土)を充填して埋める。処理施設は数十年間創業した後に埋め戻される。

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