廃棄物の処理

  1. 放射性廃棄物の発生
  2. 処分に対する基本的な考え方
  3. 放射性廃棄物処理設備
  4. 低レベル廃棄物
  5. 高レベル廃棄物
  6. 原子力施設の廃棄措置

放射性廃棄物の発生

       
  1. 場所    
  2. 区分のされ方    
  3. 返還廃棄物
場所
原子力関係施設
原子力関連施設の運転停止にともなってその施設自体が廃棄物となる。
再処理施設
低レベル
TRU核種を含む放射性廃棄物
再処理施設の運転にともない発生する燃料棒の切れ端、廃液、フィルター、廃棄材、消耗品などの事。
高レベル
使用済み燃料からウラン・プルトニウムを分離・回収した後の廃液やそれをガラスと混ぜて安定化したもの(ガラス固化体という)のこと。
原子力発電所
低レベル
発電所廃棄物。原子力施設の運転と解体に伴って発生する消耗品、コンクリート制御棒、炉内構造物などの事。
ウラン濃縮・燃料加工施設等
低レベル
ウランの廃棄物。濃縮過程、燃料加工において発生する消耗品、スラッジ、廃棄材、フィルター、コンクリートなどの事。
原子力関係施設以外
医療機関・研究機関
医療機関などのRIを使用する施設から発生した放射性廃棄物の事。
試験研究炉・核燃料物質使用施設
研究所等廃棄物(研究などの発電以外の目的でウラン、プルトニウムを利用する施設から発生する廃棄物の事。
区分のされ方
低レベル
含まれる放射性核種の濃度によって3つに分類
  • 放射能レベルの比較的高い廃棄物
  • 放射能レベルの比較的低い廃棄物
  • 放射能レベルの極めて低い廃棄物
これ以外はクリアランスレベル以下の廃棄物として扱われる。
高レベル
特に区分はなし。
返還廃棄物
 日本では使用済み燃料からウランやプルトニウムを抜き取る再処理をイギリス、フランスに委託しています。そのため再処理を行う事で出された廃棄物は日本に返還されます。高レベル廃棄物については輸送にあたって厳重な構造になっています。返還は1995年2月から開始されました。

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