私たちの校区でしめ縄を製作している「角谷しめなわ産業」のしめ縄職人である角谷泰さんにお聞きしたことをまとめました。取材は夏休み前でしたが、すでに次の正月に向けてのしめ縄製作を4,5人の職人さんたちで行っていました。その製作の現場で、次のようなお話を伺いました。 



























私たちがお聞きしたこと 角谷さんのおこたえ



























しめ縄の材料は何ですか? 主に藁(わら)です。その他にも紙、セロハン、木札、だいだい(みかん)などです。
いろいろな大きさや形のしめ縄がありますが、この違いは何ですか? 形や色、縄の作り方、飾る場所によって違うのです。
しめ縄を飾る場所で特殊なところはありますか? 家の形をはじめ、中に飾る物、外に飾る物、車に飾る物もあります。
しめ縄を製作するときに、特に気をつけていることはありますか? 神聖な物なので、きれいな体と心で皆様の幸せを願って製作しています。
1年あたり、どのくらいしめ縄を製作していますか? 種類によっては作らない物もありますが、約二万五千~三万弱です。
しめ縄には木の札が飾ってありますが、それはどういう意味がありますか? 札は守り札といって、家につけたらその家を守るという意味があります。
しめ縄の札に書いてある「笑門」とか「蘇民将来子孫の家」「大福神」などの言葉にはどういう意味がありますか。 「笑門」には笑う門(かど)には福来たるで、「蘇民将来子孫の家」は水害や疫病にかからないという意味を持っています。そのほかにも交通安全を祈る物もありますよ。
最後に角谷さんから私たちが質問していない皆さんに伝えたいことをお受けしました。
 
しめ縄は私たちの町の特産品の一つです。伝統がある物なのでこの伝統を絶ってしまうわけにはいきません。しかし現在、少子高齢化のこともあり、しめ縄産業の後継者が年々数 を減らしていっています。しめ縄はそんなに簡単に作れるものではありません。山での材料集めから始まり、木工所の人や作業する人たちの作る気持ちが、たくさんこのしめ縄に込められています。お金を稼ぐだけではありません。作る人の手があってからこそのしめ縄です。その意味でもしめ縄作りの伝統は守っていかなくてはなりません。しめ縄だけではありません。すべての物を、作る人のことを考えて大切に使うようにしてください。


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