ダルフール紛争
ダルフール紛争は、国際連合が「世界最悪」と呼ぶ、
2003年から今も続いている紛争です。
概要
◆場所
アフリカ大陸の北東部に位置する
スーダン共和国の西部にあるダルフール地方
◆被害
死者:30万人以上
難民:約250万人
◆難民の行き先
国内難民キャンプ、チャド(隣国)の難民キャンプ
紛争の原因
2003年2月 紛争開始
アラブ系中心の政府にダルフール地方の住民が不満を持っていたため、
スーダン解放軍正義や平等運動などの
反政府組織を作り上げた。
2004年 アフリカ連合(AU)が停戦監視のために部隊を派遣
2006年 反政府組織の一部と政府が和解
ダルフール和平合意(DPA)に署名
その後...
和平合意に参加していない他の反政府組織が
新しい分派を作っていたりするため、一向に争いは治まりません。
2007年10月 国連安全保障理事会はダルフール地域における、武器禁輸措置などを決議。
26,000人規模のAU、国連合同のPKO「UNAMID」派遣を決議。
2009年 国際刑事裁判所(ICC)が、人道・戦争犯罪の容疑で
バシール大統領に対する逮捕状を発付
これに対して...
スーダン政府は、ダルフールで人道支援活動をしていた団体を国外に追放した。
2010年2月 ドーハーでスーダン政府と反政府組織の一部が、停戦合意に調印
ダルフール問題解決のための枠組み合意署名
その後...
2014年 24年ぶりのスーダン総選挙が行われた。
スーダンの民主化と南北和平が進んでいる証拠である。
少しずつ、国が立ち直ろうとしているんだね!
そうだね。
紛争はよくないけど、結果的に平和につながってよかった。
他の紛争地域も、早く平和になってほしいな...。