5時間目:IoTのメリット・デメリット

ルパン先生 皆さん、今までの学習と実験お疲れさまでした。IoTについてずいぶん詳しくなってきたと思います。
IoTには私たちの生活を便利にしたり、人間の負担を軽減する仕組みがありましたね。
このようにメリットを挙げていくと、人にとってよい影響ばかりのようですが、本当にそうなのでしょうか? IoTのメリット・デメリットついて考えてみましょう。

1、 IoTのメリット 2、 IoTにデメリットはないのか?  3、IoTの今後を考える

IoTのメリット

<効率化・生産性向上>

モノがIoT化することによって、そのモノに取り付けられたセンサーをインターネットにつなげ、様々なデータを人の手ではなく自動で収集することができるようになるので、生産性の向上につながり、新しいビジネスモデルの幅を大幅に広げることができます。 また、作業の効率化により、コストの削減も期待されます。

<あらゆる分野への参入>

2時間目:私たちの生活とIoT でも挙げている通り、IoTは現在さまざまな分野で大きく活躍し、注目を集めています。
つまり、IoTはアイデア次第でどの分野においても活躍できる可能性があり、世界に大きな影響を与えることができるものなのです。

私たちが考えるIoTのメリット
①生産性の向上 ②新しいビジネスモデルの開拓 ③アイデア次第でどの分野においても活躍できる

IoTのデメリット

IoTの仕組みや事例を学び、IoTには私たちの生活を便利にするさまざまなメリットがあることがわかりました。では、反対にデメリットはないのでしょうか?
ここでは、IoTのデメリット、問題点について少し考えてみたいと思います。


<セキュリティの問題>

IoTを扱ううえで最も気を付けなければならない問題はセキュリティ対策の問題です。
膨大なデータを扱うIoTでは不正侵入や情報漏えいによって、事故や損害が発生する可能性があります。さらに、社会的信用を失いかねません。サービス開発が優先され、対策については後回しにされているというのが現状です。
しかし、日本でもIoTのセキュリティ問題が重要視されはじめ、総務省がIoT機器のセキュリティについて調査を実施すると発表をしました。年度内に調査終了予定なので、どのような結果がでるのか興味深いです。

総務省は2017年9月5日、国内に数億台あるとみられるインターネットにつながる「IoT機器」全てについて、外部から不正に操作されるおそれがないかを調査すると発表しました。
一般社団法人ICT-ISAC、国立大学法人横浜国立大学等と連携し、国内で動作している全てのIoT機器に接続し、サイバー攻撃の対象になりやすい脆弱なIoT機器を特定した場合には、所有者に連絡して注意喚起を行います。

※出典:総務省ホームページ>広報・報道>報道資料一覧 >IoT機器に関する脆弱性調査等の実施
<法律関係の問題>

法律上の問題も現在、重要視されています。ドローン のように法整備が進んでいる分野がある一方、世界に革新的なアイデアとしてもたらされたIoT技術に法律が追いついていない分野が多いのです。
そのため、法律に違反していないかどうかわからないものを商品として販売していいのか、企業側が混乱しているというケースがあります。


<IoT製品との別れ>

私たちの生活を便利にし、生活するうえでの人間の負担を軽減することもあるIoT製品。
しかし、IoT製品は「モノ」であるため故障や寿命があります。例えば、医療や介護などで利用する場合には、そういったモノの故障などを考慮し安全に使用できるように仕様を考えていかなければなりません。
またIoT製品と「別れ」を迎えるときには、個人情報などをすべて消去するなど、スマートフォンやパソコンなどと同じようにデータの消去を忘れずに行う必要があります。
しかし、もしたくさんの個人データが残ったままIoT製品が壊れてしまったら... 自分達ではもうデータを消去することができないのに、専門的知識を持った人ならそのデータを取り出すことができるかもしれない。そう考えると少し怖い気もします。


IoTのデメリットとして最も気を付けなければならない「セキュリティ対策」について、次のページでもう少し掘り下げて考えてみましょう。

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