1時間目:IoTとは?
1時間目を担当する、くまっちです。よろしくお願いします。
まずは、IoTとは何か? というところから一緒に考えていきましょう。
IoT:Internet of Things(モノのインターネット)とは?
皆さん、IoTってなんのことか知っていますか?
IoT:Internet of Things
読み方は「アイオーティー」。直訳すると「モノのインターネット」 。
今までパソコンやスマートフォン、プリンタ等のIT機器が接続されていたインターネットに、それ以外の様々な「モノ(物)」を接続する仕組みのことをいいます。
これが一般的な説明ですが、これで理解できますか...? なんだかよく解らないですよね。
下のグラフはどれくらいの高校生がIoTについて知っているのか? 校内でアンケート調査を実施した結果です。
アンケートの詳細はこちら
Q1. IoTという言葉を聞いたことはありますか? 対象: 高校1年生 有効回答数247人(男子168人 女子79人) |
IoTは数年前から話題になっていますが、知らない人が多いということがわかりました。
便利そうだけど実際何ができるの?自分には関係がない。と感じている人もいるはずです。
本当に私たちには関係ないのでしょうか?
IoTの意味を知らないという人の中にも、実は日常生活でIoTを体験しているということがあります。
例えば、テレビをインターネットに接続し、外出先から録画をしたり、電車やバスなどの公共交通機関のリアルタイムの運行状況をスマートフォンで確認したり。このような仕組みも ”IoT” なのです。
IoTの仕組み
IoTでは、私たちの身の周りのモノにセンサーを組み込むことにより、モノが直接インターネットにつながり通信できるようになります。
「モノがインターネットとつながる」 といわれてもなんだかピンとこないですよね。イメージがわかないのだと思います。
これまで、インターネット通信やセンサー、データ処理などの機能は、パソコンやスマートフォン、サーバーなど特定のIT機器だけの機能でした。それがIoTでは、IT機器以外の「モノ」もこれらの機能を備えることになります。
つまり私たちの周りのモノ(例えば、車、家電製品、文房具など)にもセンサーや通信機能ををつけることにより、モノから直接情報を受け取り、その情報を活用することが可能になるのです。
「さまざまなモノ」と言われても、IoTと聞くと、つい家電などの電化製品を連想しがちですが、「机・文房具・薬」など一見 インターネットとは無関係そうなモノもすべて例外なく IoTのさす「モノ」に該当します。
IoTとは、ありとあらゆる「すべてのモノ」がインターネットにつながる仕組みのこと
IoTの事例については、後ほど別ページで詳しく説明しますが、イメージしやすいように1つ例をみてみましょう。
皆さんは、お気に入りの商品が少なくなったことに気づいたときに、ボタンを押すだけで商品をお届けしますいうインターネットショッピングの(Amazon Dash Button)というサービスを聞いたことがありますか?
欲しい商品のボタンを押せば インターネットショッピングサイト に自動的に注文をして、翌日には商品が届く、というサービスになります。
洗剤や飲料水などの常備品の近く(Wi-Fi接続できるところ)にボタンを設置し、
その商品の残りが少なったらボタンを押すだけで後は商品の到着を待つだけ。
ボタンを押すだけで自動で注文してくれるなんて...買い物の手間が省けて便利ですよね。
<お気に入りの商品を簡単に注文できる仕組み>
STEP1 | STEP2 | STEP3 | STEP4 | STEP5 |
残量が少ない→ | ボタンを押す→ | 即時注文される→ | 配送→ | 商品到着 |
この仕組みでは、モノが自動的に情報を発信するわけではなく、残量が少ないことをヒトが判断しボタンを押していますが、この方法をもう少し進化させた方法が、同じショッピングサイトですでに始まっています。
重さで残量が少ないことをセンサーが検知し、自動発注する仕組みです。
例えば、お米のように重量があるものにこの仕組みが採用されれば、すごく便利だと思いませんか?
モノが残量が少ないこと感知し自ら発信する。そう、これこそがIoTの仕組みなのです。
IoTでは、モノが自らインターネットにアクセスする
モノがインターネットにつながる ということに、なんとなくイメージがわいてきましたか? それでは、次にIoTが機能するためのサイクル(流れ)についてみていきましょう。