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日本の通貨の名前
なぜ円というのか
日本の通貨が生まれたのは1871年のこと。明治時代になり、鎖国政策が行われなくなり、その際に、「円」という単位になりました。 円と名付けられた理由はいくつかの説があります。 一番有力なのは当時の大蔵大臣だった大隈重信が中国で西洋のお金を「円銀」と呼ぶこと、日本はお金を指で円を作って表すことを理由に円と名付けたという説です。
その他の説としてコインは形が丸いから、というもの、中国で使われていた銀貨が「円」という単位で、そこから持ってきたというものがあります。
なぜYENと書くのか
「円」をアルファベットで表記する際は通常「YEN」と書きます。ローマ字でそのまま「えん」を表記すると「EN」になりますがなぜこのような表記をするのでしょうか。これには3つの説があります。
1つ目は「EN」という表記だと、外国人が発音すると、「えん」よりも「いん」という発音に近くなってしまうために、「EN」に「Y」をつけ、「YEN」にしたというものです。
2つ目オランダ語、スペイン語、フランス語に「EN」という単語が存在したため、別のことを表している単語との区別のため、というものです。
3つ目は、1円銀貨を東アジアに流通させるためというものです。中国南部では、もともと圓が「YEN」と言われていたため、そこで使われていたメキシコ・ドルの代わりに流通させようと考えられました。
円という名前の由来として大隈重信が様々な理由から円と名付けとされる説が有力。
YENと表記する理由として
外国人が発音しやすいため
他の言葉との区別のため
東アジアに流通させたかったため
という説がある。
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