マルクス・アントニウス

      クレオパトラに命をかけた男

マルクス・アントニウスは財務官、護民官、執政官などをつとめた古代ローマを

代表する将軍政治家である。はじめてクレオパトラとであったのは、28歳で

プトレマイオス12世を護衛していたときである。

 

ユリウス・カエサルに大変信頼されており、ユリウス・カエサルの死後

オクタビアヌスと手を組み、ブルートゥスとカッシウスをたおし

ユリウス・カエサルの敵を討つ。その後、ユリウス・カエサルの後継者

争いでオクタビアヌスと敵対する。

 

戦いに必要な軍資金が少なくなったときに エジプトの豊かな富に目を

つけ、クレオパトラに援助してもらおうと思い 会うが、機知にとんだ会話と 

美しさに心を奪われ、クレオパトラを妻に望む。

 

紀元前40年春に、パルティア軍がローマに攻めてきて シリアに行ったが

戦争や政治に夢中になりクレオパトラの存在を忘れてしまう。

マルクス・アントニウスはオクタビアヌスの姉、オクタビアと結婚した。

 

しかしオクタビアを愛すことが出来ず 別れて、クレオパトラのもとに戻る。

アンティオキアの神殿で、結婚式をあげる。

 

その後、アルメニアでも大勝利をおさめ凱旋式をアレクサンドリアで開く。

 

だが、その事が原因でオクタビアヌスとの1年にわたる戦いが続いた。

アントニウスの艦隊は罠にはまり敵の艦隊に囲まれて、絶体絶命だった。

クレオパトラがアレクサンドリアに 向かったのを見て、仲間を見捨てて

追いかけた。

 

アントニウスは仲間を失ったことを嘆き、酒を飲むようになった。だけど

クレオパトラに慰められるうちにもとの明るさを取り戻していった。

 

最期の戦いの前に、クレオパトラの顔を一目見ようとするが、

クレオパトラが死んだものと勘違いし、自害をする。