☆宇宙エレベータの基礎
●現代ロケットの問題点1
1.燃料費がかかる
ある量の燃料を打ち上げるためにはまたそれ以上の燃料が必要になる。これはロケットの基本的な性質である。
現在の化学燃料ロケットはいずれも多段式である。
つまり、ロケットにはとてつもない費用が必要になる。1991年、9回の打ち上げの為の経費だけで約25億ドルかかっている。
これは日本円で2500億円であるから、1回の打ち上げに約270億円かかることになる。
さらに、スペースシャトルの場合は有人になり、経費はさらにかかる。
それなのに、NASAはさらに、再利用できる打ち上げコストが激減するといって、従来のロケット運用をやめ、シャトルに一本化した。これは、アメリカの全宇宙計画を頓挫させる要因となった。
その結果、アメリカはスペースシャトルと使い捨てロケットの2本立てにし、ローコスト・ローテクの使い捨てロケットの開発に力を入れている。
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