☆材料
●テーパ構造
この問題を解決するために考えられたのが、「テーパ構造」である。
「テーパ構造」とは、太さそのほかの物理量が徐々に変化していくような構造である。
釣竿でたとえてみよう。
右の写真のように
持つほうが太く、先端はしならせるために細くなっている。
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宇宙エレベータ全体をこのようなテーパ構造にすると、力がたくさんかかるところでところでは太くなっており、
そこから離れた部分ほど細くなっているので、破断長をうんと伸ばすことができる。
テーパ構造は、優れた破断長の材料に対してさらに安全性を高めるために導入すべき構造だ。
そこで多くの研究者たちは、金属より丈夫で、かつ金属よりずっと軽い新素材を見つけ出そうと調査をおこなった。
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