変成岩
火成岩や堆積岩が、それらができたときとは異なる温度や圧力などの環境におかれると、固体のまま鉱物の種類や成分、鉱物の配列が変化します(再結晶)。このようなはたらきを変成作用といい、変成作用を受けてできた岩石を「変成岩」という。変成岩は、貫入したマグマから熱が伝わってできる接触変成岩、海溝などで地下深く押し込められて高温で重しがかかってできる広域変成岩、断層など地殻の激しい動きによる力が加わってできる動力変成岩に分けられます。
接触変成岩
- 白い方解石の大きな粒だけからなる岩石で、石灰岩が加熱されてできます。わずかな不純物によってピンク色や青色などの色がつきます。方解石にはへき開が発達するので割れやすくなっています。
-
<おまけ> 方解石でへき開の様子を見よう!
- (方解石私物、実験道具神奈川大学附属高校地学室)
-
-
- 本当に割れやすかったです(福島)
-
- 方解石の場合、常に平行四辺形に割れます。
接触変成岩
千枚岩
(私物)
- 泥岩に圧力が加わってできます。粘板岩と結晶片岩の中間の変成度のもので、
片理が発達しているので薄く割れやすい。あらたにできた白雲母の小さい粒が片理面にならんでいるので
光沢があります。
-
☆変成岩の特徴
変成岩の中では、鉱物の平べったい粒や、細長い粒が平行にならんで面をなすことがあり、
このようなつくりを片理または片状構造といいます。
片理は圧力が加わって出来る広域変成岩に多く見られる。変成岩は、火成岩や堆積岩にはない鉱物を
ふくむことがあります。そのような鉱物は熱や圧力が加わったためにあらたにできた鉱物で、
きん青石、緑れん石、
緑泥石、紅れん石、
藍閃石、石墨、
ざくろ石などがその例です。これらの鉱物は変成岩が出来た温度や圧力を
推定する手がかりになります。
→岩石topへ