- 言語
- 見た目・文化の差
まず始めに、そもそも外国にルーツを持つ子どもたちはどうしてクラスの中で孤立してしまうことがあるのかを考えた。 主な原因としては上記の2点が挙げられる。その中でも特に言語はコミュニケーションを左右する重要な要素ではないかと予想した。 言葉が伝わらなければ意思疎通も取れないからである。しかし、それは本当なのだろうか。 このことを確かめるため、私たちは次の検証に移った。
言語が伝わらなければコミュニケーションにはどんな影響が出てくるのか
オンライン上でのフリートークを観察
- 参加者(15-18歳)の中から外国籍の生徒1人・日本国籍の生徒5人を1グループとして模擬クラスを作成
- 参加者には事前に「日本の学校のクラスに外国籍の転入生がやってきた場合」という設定を伝え、オンライン上で10分間自由に会話してもらった
- 参加者を英語のレベル:高-中-低で独自に分類し、 9パターンの組み合わせそれぞれの会話の様子を観察した(詳しい検証方法はこちら)
参加者アンケートの分析
- フリートーク終了後、参加者全員にGoogleフォーム上でアンケートに回答してもらった
- 感想や「転入生役は楽しんでいたと思うか」などの質問に対する回答からフリートークを分析した
最後に、私たちがこの問題に対してできることについて考えたことをまとめたい。 まず、このサイトを見ているあなたに、この問題を知ってもらうことそのものが解決策であると考えている。 「外国にルーツを持つ子ども」という言葉がまだ一般的でない現状で、この問題の認知度を上げていくことが大切である。 また、実際に外国にルーツを持つ子どもが身近にいる方は子どもたちに手を差し伸べてあげてほしい。 同じクラスにいるなら積極的にコミュニケーションをとってみるなど、このサイトに掲載した内容がその一助になればうれしい。 外国にルーツを持つ子どもが身近にいないあなたも、このサイトを通して「外国にルーツを持つ子ども」の存在を認識し、 相手の境遇・存在を尊重できるような社会になりますように。