内容

伝える情報の説得力や信頼性を上げるには?

Ethos, Pathos, Logos

「Canva」より利用 誰かに自分の考えを伝える時に用いられる三つの手法:Ethos, Pathos, Logosをご存知ですか?Ethosとはアイデアの信ぴょう性などを提示することであり、観客により自分の意見を信じさせる効果があります。プレゼンに取り入れた情報の出典を明記することなどがEthosにつながるようです。一方、Pathosとは人々の感情に語りかける手法で、主にセンセーショナルな写真や個人の体験談を用いることを指します。最後にLogosとはロジック(論理)に基づいて意見の妥当性を証明することで、統計などを見せることがこれに当たります。効果的なプレゼンテーションはこの三つを状況に応じて使い分けているので、自分の話す内容のどこがどの手法に対応しているのか見てみるのも良いかもしれません。

ソース

「Canva」より利用 あなたのプレゼンテーションを観客に理解し、信じてもらうためにはソースが欠かせません。例えば地球温暖化についてのプレゼンだったら科学者の論文、本の紹介だったら批評家からの引用など、状況に応じてより信ぴょう性のあるソースを引っ張ってくる必要があります。インターネットで検索して一番最初にヒットしたものを使うよりも、企業が出している学術論文に特化した検索エンジン等を利用するのが良いでしょう。こういったサービスは信頼性のないものや出典がはっきりしていないデータを弾いてくれるので、特にアカデミックなプレゼンをしたい時には大いに役立ってくれます。

剽窃

「Canva」より利用 剽窃はプレゼンテーションをするにあたって最も気をつけなければいけない部分だと言っても過言ではありません。誰かの考えや研究を発表に使う際には、必ず自分の意見と区別して話すようにしましょう。そもそも剽窃にもいろいろな種類があり、相手の考えを自分のものとして提示すること、誰かの作品を無断で使うこと、既に存在する製品を新しく発表することなどはすべてこれに当てはまります1。引用の方法を学ぶ、フリー素材を使うなどして自分が加害者になってしまわないよう気をつけましょう。参考文献をいちいち書くのが大変だと思っている人は、ウェブサイトから必要な情報を抜き取って勝手にリストを作ってくれる無料ソフトなどもあるので探してみてくださいね。

Peer Review

「Canva」より利用 ピア・レビューとはクラスメートなどにプレゼンテーションを見てもらい、アドバイスをもらう活動のことです。随分と初歩的なことに思えますが、実はとても大切なことなのです。客観的な立場から見てもらうことで今まで気づけなかったミスに気づけることに加え、相手のプレゼンを見ることは新しいアイデアを見つけることにもつながります。また、観客がいることで一人の時には味わえない「緊張感」を感じるので、より本番に近い状況での練習が望めるでしょう。例えば学校でプレゼンをしていて、クラスに何人も人がいるようだったら数人ずつのグループに分かれぜひピア・レビューに挑戦してみましょう。それとは別に、文献として使用する論文が査読されているかを確認して、説得力を上げましょう。