会話形式で学ぶ
自分以外の人のためにできることってあるのかな?
免疫関連で自分以外の人のためにも役立てるのは凄いね!
みんなのためにできることって何だろう?
いい発想だ!誰かのためにと考えることは凄く大事だね!
まずは、病気を他人にうつさないことが大切だ。いくら免疫があると言っても、その働きには限度がある。特にインフルエンザなどの感染症はマスクや肘ブロックなどの咳エチケットを利用して他の人に病気をうつさないようにするべきなんだ。咳エチケットは思いやりのマナーでもあるんだよ
なるほど!咳エチケットをすることは大切なんだね
それなら僕たちにもできそうだ
病原菌を体の中に入れさせないことって意思を持ってできる一種の免疫って言えるかもね
確かに!他にも僕たちにできることってあるの?
身近なことで言えば献血があげられるね
献血は輸血の血液として使用されるだけでなく、免疫グロブリン製剤という薬にも使用されるんだ。神経系などの難病の薬に変化するんだよ
献血の血が薬に?
薬になってるなんて知らなかった
献血ができる年齢になったらやりたいね!
でも、やってはいけないこともあるんだよ
やってはいけないこと?
HIV検査目的の献血は絶対にしてはいけないよ。厳重な検査は行われているけれど、HIVが血に混入されていることを見落とす可能性もゼロではないからね。今は地域の保健所でも匿名でHIVの検査は受けられるから、必ずこの決まりは守ろう。
HIV検査目的は本来の献血をする意味と違ってくるね
検査は検査で受けないとダメだよ
社会の一員として考えないと
あとは…家族で一度、臓器提供についても話をしてほしいな。臓器移植の際には、型が合わないと免疫が異物と判断してしまって拒絶反応が起きてしまうんだ。そのためにも、ドナー(臓器を提供する人)とレシピエント(臓器を提供される人)の型が合っていることが必要なんだ。
でも臓器移植って亡くなった後の話でしょ?
亡くなってしまった後では自分の意思は誰にも分からないから、その前に話し合ってることが必要になってくる。
それに移植は健康な人もできるんだ
その移植のことを生体移植って言うんだ
生きているのに移植して大丈夫なの?
生体移植では移植できる臓器は肺、肝臓、膵臓、腎臓、小腸の5種類と少ないんだ。
日本にも、たくさんのレシピエントがいることを、皆には知っていてほしい。臓器提供に対する意思表示をするだけでも、この現状に変化が訪れるかもしれないと僕は思うよ。
免疫の働きが強いが故に悩まされている人もいるんだね
その人たちの力にちょっとでもなれたらいいね
僕も家族と話してみようかな