免疫について
免疫とは
免疫とは簡単にまとめると「自分ではないものを排除する仕組み」と言えます。これは極めて単純な働きに見えますが、この単純な働きが私たちの複雑な体に大きな影響を及ぼすのです。
「自分ではないものを排除する」という働きを持つ、私たちの心強いボディーガードである免疫ですが、暴走したり、誤作動を起こしてしまうと私たちを危険にさらしてしまいます。
なぜ免疫が必要なのか
逆に、体に免疫がなかった場合を考えてみましょう。免疫がなかった場合、外部から私たちの体に侵入してくる自分ではないもの、つまり細菌やウイルス、寄生虫などに対して私たちの体は何の抵抗もしません。細菌やウイルスは私たちの体を使って自分たち自身を増やそうとします。何の抵抗もしないということは細菌やウイルスが増殖する場所を差し出すことになってしまいます。そして私たちの体は細菌やウイルスの増殖やそれらの出す物質によって健康被害をきたし最悪の場合には死に至ります。これを防ぐために地球上の生物は免疫というシステムを進化させてきたのです。